カンヌライオンズPR部門審査会では、何が話し合われていたのか
国際的なクリエイティブアワードは、最先端のアイデアや事例の見本市でもある。6月にフランス・カンヌで開かれた「カンヌライオンズ2017」では、PRをめぐってどんな議論がなされ、どんな事例が評価されたのか。日本からPR部門の審査員としてカンヌに参加した本田哲也氏が、審査を経て見えてきた今年の傾向を5つのポイントにまとめた。
企業のPR活動において、欠かせないのが感性に訴えるクリエイティビティの力です。単にコストをかけるだけではなく、社内外にいるステークホルダーに共感を呼ぶ表現を両立してこそ、企業の理念やブランドメッセージは広く伝わります。今回は国内の優れた事例のほか、世界のアワードである「カンヌライオンズ」PR部門の結果からグローバルの潮流もお届けします。
国際的なクリエイティブアワードは、最先端のアイデアや事例の見本市でもある。6月にフランス・カンヌで開かれた「カンヌライオンズ2017」では、PRをめぐってどんな議論がなされ、どんな事例が評価されたのか。日本からPR部門の審査員としてカンヌに参加した本田哲也氏が、審査を経て見えてきた今年の傾向を5つのポイントにまとめた。
お菓子で学習できる無料アプリのプログラミング教材「GLICODE(R)」を開発した江崎グリコ。国内外の反響を受け、8月から仕様を一新し英語版の提供もスタートする。誰もが知る菓子ブランドの力で、社会課題解決を後押しする動きを見せている。
2012年にPR部門審査員を務めた井口理氏が、他部門の受賞作品も俯瞰しながら今年の傾向をPR視点で読み解く。
セガグループは2015年4月に組織を再編、新たなミッションやビジョンを定めた。2年かけて社内浸透を進め、今年5月にはコーポレート・アイデンティティ(CI)を発表。「人の生体反応を音とビジュアルに変換する」という、新たなCIに込めた思いとは。
2014年に発覚した異物混入などの問題を受け、損失が続いていた日本マクドナルド。2017年12月期に145億円の黒字を見込むなど、成長への歩みを進めている。その裏には社内スローガン「POWER of ONE」のもと、求心力を高める施策があった。
大丸松坂屋百貨店は2017年に大丸創業300周年を迎える記念企画として、全国15店舗で働くスタッフ100人を主役としたポスターを制作、店舗やサイトで公開した。1年越しのプロジェクトにより、社内コミュニケーション活性化にも一役買っている。