コカ・コーラ ボトラーズジャパン唯一のクリエイティブ部門がつくる購買体験の裏側
日本におけるコカ・コーラ製品の製造・販売などを行っているコカ・コーラボトラーズジャパン。同社のMD企画課は来店したショッパーに製品を手に取ってみたいと思ってもらう売り場のため、日々、什器や資材を開発している。本記事では同課の「ワクワクする買い物体験」のつくり方に迫った。
売り場には「買う」をつくり出す要素が散りばめられています。どれだけ事前に広告やプロモーション施策で認知を獲得し、商品への興味・関心を高めていたとしても、いざ売り場を訪れると、価格やPOP、店内放送、気温、社会のトレンドなどの外的な要因によって消費者自身も想定していなかった商品を購入することもあるでしょう。購入の最終的な意思決定の場である「売り場」で、購入の判断を下すショッパーの行動は、謎に包まれているといっても過言ではありません。
とはいえ、ショッパーから「買いたい」という気持ちを引き出し、購入のスイッチを押す工夫は必要。小売・流通、メーカーは、そのためのあらゆる企画を考えているはずです。しかし、その企画はしっかりとショッパーのインサイトを落とし込んだものになっているでしょうか? そもそもショッパーのインサイトを捉えることができているでしょうか?
本特集は、ショッパーの購買行動の裏にあるインサイトを広告会社、調査会社が予測・分析します。2025年のショッパーは、何に心を動かされて購入を決めるのでしょうか。
日本におけるコカ・コーラ製品の製造・販売などを行っているコカ・コーラボトラーズジャパン。同社のMD企画課は来店したショッパーに製品を手に取ってみたいと思ってもらう売り場のため、日々、什器や資材を開発している。本記事では同課の「ワクワクする買い物体験」のつくり方に迫った。
「ふじっ子煮」や「おまめさん」を販売するフジッコが2024年11月、中間決算説明会において2022年から2024年度に向けて20億円近く売上が伸長していることを発表。2024年度の経営方針では「守りから攻めへ」というスローガンを掲げている。従来から店頭販促にも注力している同社の売り場戦略について、豆事業部の小山裕志氏に話を聞いた。
ショッパーと企業をつなぐ販促企画を実施してきたスコープが、2024年11月に「スコープ販促創造研究所」を発足した。創業以来35年以上培ってきた売り場起点の販促ノウハウを結集して「買い続けたい」をつくる同組織が、生活者の「買い物意識調査」の結果をもとに2025年のショッパーインサイトについて分析する。
市場調査やマーケティングリサーチを実施し、国内最大級の分析データを保有するインテージ。商品購入時のレシート情報と購入した商品の情報をデータ化し、国内メーカーへ提供を行っている全国消費者パネル調査「SCI」から、同社生活者研究センターの田中宏昌が2025年注目すべき売り場のトピックについて語る。
メディアプランニングや購買接点の設計、生活者の動向調査の実施などを行ってきた読売広告社。そんな同社のマーケットコンサルティングセンター プランナーの永井 遥氏、阿部栞土氏、グループ会社であるショッパーインサイト データマーケティング部 部長の西川富之氏は、2025年のショッパーインサイトをどうとらえるのか。
博報堂買物研究所は、企業の「売る」を生活者の「買う」から考え、理想的な購買行動を起点に次世代のマーケティング・ソリューションを開発する組織。ショッパーインサイト&リテールインサイトをベースとしたサービスを提供する同組織の生島岳氏は、2025年の買い物客をどう見るか。
生活者、企業、リテールをつなぎ、購買に直結する体験設計を支援する電通プロモーションプラス。販促ソリューションで蓄積されてきた購買データをベースに多くの課題を解決してきた。そんな同社マーケティング事業部の小山貢弘氏は、2025年のショッパーをどうとらえるのか。
メーカーの商品が小売によって「売り場」に陳列され、そこで、ショッパーが商品を購入する。商品購入の最終的な意思決定の場である「売り場」で「買いたい」をつくるための方法として、今注目されているのがトレードマーケティングだ。フェズの事業企画部長であり、キャプロ代表取締役社長/トレードマーケターも務めている井本悠樹氏がトレードマーケティングの実践方法について語る。