「マス」から「界隈」へ インフルエンサーを取り巻く消費のあり方が変わった
今月号では前年に続き、インフルエンサーをテーマにした特集を企画しました。前年度は注目のインフルエンサー40組を一挙に紹介し、それに付随するかたちで成功事例を掲載しました。
インフルエンサーを起用してのマーケティング、販促活動はもはや当たり前の時代になりました。事例の数だけではなく、インフルエンサー/クリエイターと呼ばれる人の数も急増。「インフルエンサー施策乱立時代」が到来しているといっても過言ではありません。
しかし昨今、インフルエンサーを取り巻く消費のあり方が少しずつ変化しつつあります。これまでは「憧れのインフルエンサーが商品を紹介していたから、買う」という購買行動もよく見られましたが、消費者の目が厳しくなり、従来の方法では通用しなくなってきたとも聞きます。
インフルエンサーマーケティング市場が成熟し、次のフェーズへの移行期を迎えている今、彼らが次に動かす市場はどこなのでしょうか。本特集では、インフルエンサーを取り巻く新たな消費のあり方と、これからの市場の動きを考えます。
今月号では前年に続き、インフルエンサーをテーマにした特集を企画しました。前年度は注目のインフルエンサー40組を一挙に紹介し、それに付随するかたちで成功事例を掲載しました。
2024年4月にオープンした飲食店「ハオハオチー(好好吃)」。人気インフルエンサーとのコラボイベントをはじめとしたデジタルとリアルをかけ合わせた施策で、SNS上の口コミを醸成し、集客へとつなげている。運営責任者であるLeading Communication 取締役 井上 光氏に、その背景にある戦略を聞いた。
UQコミュニケーションズは2024年8月、TikTokマーケティングを支援するstudio15とショートドラマ『#ひとりじゃないみたいだ』を制作。計10本の動画で、同社が展開するWi-Fiサービス「WiMAX +5G」の認知拡大を図った。公開20日で1000万回再生を突破した本施策は、どのようにして生まれたのか。
森永製菓のアイスブランド「板チョコアイス」は2024年3月、YouTube動画「板チョコアイス完全再現への道」を公開した。内容は「板チョコアイス」を1からつくってみるというもの。制作したのは商品を“完全再現”することで人気のある動画クリエイター「Genの炊事場 SUIJIBA」さんだ。今回、インフルエンサーとの共創背景について森永製菓の加藤美紀子氏、企画に携わったオリコムの濱田晃希氏に話を聞いた。
急成長を遂げるSNS。近年では放送局がTikTokに参入したり、映画監督が縦型動画を制作していたりと、新たなフェーズへの移行が進んでいる。そんな中、日本テレビとごっこ倶楽部がTikTokアカウント「毎日はにかむ僕たちは。」の共同運営を開始した。同事業責任者/プロデューサーである井上直也氏に、インフルエンサーと縦型動画制作の今後について聞いた。
日々、企業から依頼された案件動画を制作し、投稿しているインフルエンサーたち。彼らはいかにして消費者に届くコンテンツを生み出し、どのようなステップを経て案件動画を公開しているのか。YouTubeチャンネル登録者数120万人超えクリエイターの「コスメヲタちゃんねるサラ」に話を聞いた。
ファンである視聴者の反応をいち早く反映した投稿で共感をつくりだすインフルエンサー。「彼らとの共創事業においては、ほんの少しの配慮や工夫が大きな変化を生み出し、愛されるブランドづくりにつながります」と話すのは、博報堂の横山 昴氏だ。企業担当者が心得ておくべき「インフルエンサーとの付き合い方」とは、どのようなものなのか。
「日本のガールズカルチャーを世界へ」をテーマに、2005年からスタートした史上最大級のファッションフェスタ「東京ガールズコレクション(TGC)」。ファッションショーという枠組みを超え、認知度94%を誇る同イベントのチーフプロデューサーを務める池田友紀子氏は「インフルエンサーの影響力」についてどう感じているのか。
マーケティング・販促施策として、当たり前の選択肢になってきたインフルエンサー起用。しかし人選においては、芸能人・タレントも選択肢に挙がってくるはずだ。Z世代向けの施策における双方の影響力について、僕と私とCEO今瀧健登氏がデータをもとに分析する。
芸能人よりも親近感がある、身近に感じるといったイメージがあったインフルエンサーだが、近年はランウェイを歩いたりハイブランドのイベントに招待されたりと、少しその印象が変わってきている。いまの若年層は、インフルエンサーに対してどのような印象を持っているのか、SHIBUYA109 lab. 所長の長田麻衣氏に話を聞いた。