ZMOT時代はSMOTの疑似体験世界 消費者に選ばれる意味的価値
SNSの発展は、インターネット上で消費者同士の繋がりを促進。消費者自らの情報の受発信を可能にし購買行動にも大きく影響を与える。このような環境下を勝ち抜き、多くの消費者に商品を選んでもらうため消費者起点で販売プロモーションを企画する視点をマクロミル安野将央氏が説明する。
かつては消費者がモノを買う意思決定は、店舗や棚の前で商品を選ぶ購入時の体験によるものが重要とされていた。今や、第0の瞬間(Zero Moment of Truth:ZMOT)と呼ばれる、インターネット上での情報接点で購買を決めるなど、商品価値を判断する瞬間は時代とともに考え方が変化してきた。生活者が浴びる情報の量・密度・質が増加する中、企業は自分たちの商品・サービスがどの接点に、どのような強みと弱点があるかを把握することが重要となる。本特集では、購買行動の起点となる「瞬間」に着目し、これからの販促プロモーションについて深掘りしていく。
SNSの発展は、インターネット上で消費者同士の繋がりを促進。消費者自らの情報の受発信を可能にし購買行動にも大きく影響を与える。このような環境下を勝ち抜き、多くの消費者に商品を選んでもらうため消費者起点で販売プロモーションを企画する視点をマクロミル安野将央氏が説明する。
デジタル技術の発達により、新しい買物の形が登場する時代。中でも、コマース&販促で、注目されている「ライブコマース」「E-コマース」「デジタルキャンペーン」の各接点において、生活者はどんな買物の“ツボ”を押されているのか。博報堂買物研究所 所長の垂水友紀氏が解説する。
スマホ+クラウド+SNSが最先端のテーマだった2010年から、時代はAI+ブロックチェーン+メタバースがそのポジションを取って代わる勢いとなった。こうした動向に目を向けながら、電通 天野彬氏が最近のSNSのトレンドを踏まえ、購買行動やそれにフィットしたあるべき販促のかたちを考察する。
Z世代が常日頃から浴びている情報の量・密度・速度が増すなか、プロモーションで有効な接点を築くためには、彼らの直感センサーに働きかける必要がある。直感的な消費行動を指す「パルス型消費」のインサイトとは?SNSトレンドにも精通するマーケティングプランナーの山口夕依氏が解説する。
「栄養バランスを考えるのがめんどくさい人に!」インパクトのあるコピーが目を引く日清食品の「完全メシ」は、発売から約5カ月で500万食を突破。これまでの常識を覆す新コンセプトが、短期間で多くの消費者に受け入れられた理由とは?ブランドマネージャーの金子大介氏に聞いた。
1992年設立の銀座ステファニー化粧品は、通信販売を主な販路とする中、2022年に相次いでPOPUPへの出店を行った。単なる販路拡大ではなく通販の購入者を増やす目的で「タッチ&トライ」ができる体験型の出店に手ごたえを感じたという。新規獲得事業を統括する島田雄一郎氏に話を聞いた。
累計ダウンロード数468万※を誇るアプリを核にCRM戦略を加速し、新たな顧客体験価値を創出し続けるオルビス。2022年11月には、AIによる肌の分析結果に基づいたスキンケア方法を提案する「肌カ.ル.テ」をスタート。連続的・継続的なコミュニケーションの実現を目指す背景を取材した。
2022年10月に国内初のトライアル展開が始まったユニクロのリペア・リメイクサービス「RE.UNIQLO STUDIO(リ・ユニクロ スタジオ)」。愛着のある服の修理や、刺繍を施す一点物としての付加価値アップが好評を博している。顧客とともに進めるサーキュラーエコノミーへの取り組みが、共感を生む仕組みを取材した。