「ソーシャルコネクテッド」へシフト 非接触で変わる小売流通と消費社会
ソーシャルディスタンスから「ソーシャルコネクテッド」へ──。3密となる有人接客が難しくなった今、小売流通のあり方が変化している。アパレルなどを中心に、小売業のDX支援を手がけてきた筆者が解説する。
コロナ禍でものの売り方や、店と人との関係性や距離の取り方が変化している今。Eコマースやオンラインでのコミュニケーション手段が広がり、店頭でも従来の人的接客に代わる販促のためのテクノロジーを本格的に追求する動きがでています。今後求められる "非接触(タッチレス)"を前提としたサービス変革とともに、顧客満足度も高めていくための戦略に迫ります。
ソーシャルディスタンスから「ソーシャルコネクテッド」へ──。3密となる有人接客が難しくなった今、小売流通のあり方が変化している。アパレルなどを中心に、小売業のDX支援を手がけてきた筆者が解説する。
外食産業でも、非接触でメニューを注文できるモバイルオーダーが注目を集めている。スターバックスやチックフィレなど、アメリカの大手チェーンで導入されている先進事例をもとに、海外動向を在米35年のコンサルタントである筆者がレポートする。
札幌市を中心にドラッグストアなどを展開するサツドラホールディングス。新型コロナ禍では来店客数などを感知するAIカメラの導入で話題になった。代表取締役社長 富山浩樹氏にAIを活用した未来の店舗構想について聞いた。
2019年にスマホアプリを導入するなどDX化を進めていたくら寿司(大阪府堺市)。新型コロナが外食業界に大きな影を落とす中、テイクアウトの売上が好調だ。予約・注文・会計までをタッチレスで完結させる仕組みづくりを目指している。
緊急事態宣言により全国19店舗で臨時休業した三越伊勢丹ホールディングス。Withコロナ時代のお中元商戦に向けてECサイトでの販売を強化した。ライブコマースなどの施策で、EC売上は前年比約2倍に増加した。
ディスカウントスーパー「TRIAL」を運営するトライアルホールディングス(福岡市)。その戦略子会社、Retail AIはAI搭載のソリューションを店頭で活用しtoC、toBの両側面でWithコロナ時代を勝ち抜く。
焼肉のたれなどを製造・販売するエバラ食品は2020年2月、「黄金の味」シリーズから32年ぶりの新テイスト「さわやか檸檬」を発売。店頭での試食販売ができない中、遠隔接客システムを利用した推奨販売を行った。
ランドセル「天使のはね」などを製造・販売するセイバンは、新型コロナウイルスの影響で休業を余儀なくされた店舗の代わりにLINE通話を使った接客などで、ECサイトでの購入につなげた。
新型コロナウイルスの影響により、挙式の中止や延期が相次ぐ中、オンライン接客で10倍以上の相談件数を獲得したワタベウェディング。成功の背景には、3年前から積み上げてきたノウハウがあった。
不動産仲介大手の野村不動産アーバンネットは、2016年からICTを活用した接客サービスに力を入れてきた。コロナ禍ではオンライン内見を通じて成約に至るなど、成果も出ている。