これからの時代を勝ち抜くコラボのあり方を考える
コラボレーションとはそもそも何か?まずは位置づけを確かにするところからスタートしよう。「ネスカフェ」で数十件のコラボを手がけてきたネスレ日本 レギュラーソリュブルコーヒービジネス部の島川基部長は「コラボはマーケティングそのもの」と説く。
消費税増税がことし10月に実施される予定です。販売者の収益になるわけではありませんが、購入者からすれば、同じ商品が割高になるという、素朴な印象を抱いても不思議はありません。買い控えを乗り越えるには、店舗や商品の競争力を高めることが求められます。マイナスをゼロにするだけでなく、ゼロをプラスにする購買促進効果も期待できるかもしれません。店舗や商品の独自性・希少性を高め、競争力の源に変える強力な手立てのひとつが、コラボレーション。今号では、コラボレーションをどのようにして実践していくかを特集します。
コラボレーションとはそもそも何か?まずは位置づけを確かにするところからスタートしよう。「ネスカフェ」で数十件のコラボを手がけてきたネスレ日本 レギュラーソリュブルコーヒービジネス部の島川基部長は「コラボはマーケティングそのもの」と説く。
フリュー「ガールズトレンド研究所」と「ダイソー」のコラボレーションは、2015年に始まった。第9シリーズめとなる商品「MAGICAL SUMMER Series」は19年7月中旬に発売予定だ。この取り組みをきっかけに、「100均にもかわいいものがある」と認識し始めた消費者は少なくないだろう。これまでの商品開発について、両社の担当者に聞いた。
小売り2社と、アニメ『はたらく細胞』のコラボレーションが実現した。発案したのは、両社との取引がある、サン・スマイルの藤谷亮介氏。ただ「新しい」だけではない、コラボの持つ魅力とはなにか。
飲食店と小売りの珍しいコラボレーションが実現した。串カツ田中とオオゼキによる施策だ。一方はいわゆる居酒屋、もう一方はスーパーマーケット。見ようによっては外食と中食で、一見競合のようにも見える二社。協業のねらいとは。
コンビニエンスストアに行けば、ナショナルブランド同士のコラボレーションは多数見られる。しかし今回西友が行ったのは、プライべートブランド「みなさまのお墨付き」の商品同士のコラボレーション。事前の消費者テストでも好評価を叩き出した。
名古屋市発祥のリユース業コメ兵と、同じく名古屋市に本社をおくコメダが、コラボレーションを続けている。コメ兵が「コメダ珈琲店」店舗で、出張買取サービスを行うという内容。コラボレーションのきっかけや、その効果を聞いた。
セレクトショップ「ビームス」が2016年4月より開始したレーベル、「BEAMS JAPAN」。日本の魅力を伝えるために、地方自治体や地方に拠点を置く企業、個人事業者などとの幅広いコラボレーションも行う。そのコトやモノの編集力に迫る。
花王はことし3月、「フレア フレグランス」の商品理解促進を目的に、ミュージアム型のプロモーションを実施した。ポイントは、目に見えない「香り」を視覚化した点だ。
3カ月弱で67万人を動員した美術展「ムンク展」。そのプロモーションに用いられたのは、消費者との接点を緻密に設計したコラボレーション施策だ。美術のファン層以外にもアプローチを可能にしたのは、どのような試みだったのだろうか。
昨今、企業とアーティストによる「コラボレーション」が増えてきた。アートの担い手の視点に無知であってはならないだろう。双方が心地よくあるためには、どのようなコラボの形を目指せばよいだろうか。