言葉の壁すら越えられる ロボットによる接客対応の可能性
労働人口の減少が顕著となるなか、ロボットや自動化システムが進化しはじめている。その先鞭をつけたのが、ハウステンボスの「変なホテル」だ。
2017年の訪日外国人観光客数は前年比19.3%増の2869万1000人で、過去最多となった。主要20市場すべてで最高を記録しており、中でも韓国の714万人と、中国の735万6000人は、初めて700万人台に到達。台湾と香港を加えた東アジア4市場は前年比21.9%増の2129万2000人。訪日客全体の70%以上を占めた。活況が続く訪日客需要だが、かつての“爆買い”とは消費が異なる。人数の増加によって、対応も変化していかなければならない。大きな波が予想される2020年に向けた手立てを考えはじめたい。
労働人口の減少が顕著となるなか、ロボットや自動化システムが進化しはじめている。その先鞭をつけたのが、ハウステンボスの「変なホテル」だ。
ことし1月~4月の訪日客数は前年同期比15.4%増の累計1051万9300人(JNTO)。史上最速ペースで1000万人を超えた。訪日客が多く来店するチャネルのひとつ、ドラッグストアで人気の商品を探る。
どんなに良い商品でも、存在に気づかれなければ、買われることはない。それは、国内の消費者も、国外の消費者も同じだ。日本の優れた商品・サービスを発掘し、販路開拓サポートを行う「おもてなしセレクション」に取材した。
海外へ日本の魅力を発信するWebメディア『MATCHA』。英語や中国語(繁体・簡体)のほか、韓国、タイ、インドネシア、ベトナム、スペインの各言語に対応する。日本語は2種類あるのが特徴で、ふつうの日本語と、「やさしい日本語」がある。日本語を学習中の人にも、わかりやすく伝えようという意図だ。記事でも、外国籍のライターらによって、日本を訪れる人のニーズに沿った企画や取材をしているのが強み。海外への情報発信についてヒントを探った。
自転車は、燃料がいらず、小回りが利き、環境負荷も低いため、各国に普及する移動手段だ。その意味では、グローバルな乗り物だが、携帯性に難がある。海を渡っての旅行に携行するのは自転車ファンにかぎられるだろう。ひるがえせば行き先に自由に使える自転車があれば、行動範囲は大きく広がるはず。拡大する「シェアリング経済」を追い風に、世界22カ国250都市超で自転車シェアサービスを展開する「ofo(オッフォ)」が、日本でも拠点を広げつつある。
手荷物の当日配送サービス「Airporter(エアポーター)」は、訪日客のリクエストやレビューに後押しされて生まれた。国内消費者のニーズは細分化を極めているが、国外の消費者ニーズには、まだ未発見のものがありそうだ。
メンズスキンケアブランド「BULK HOMME」はネット通販のほか、現在は630店舗以上で取り扱われている。中国・韓国・台湾へも進出した。グローバルブランドへの道を着実に歩んでいる。
訪日外国人観光客数は変わらず伸び続けており、一方ではホテル不足も問題になっている。ファミリーマートは民泊新法の施行と、増える訪日客を追い風に、独自サービスの構築に着手した。
日本の化粧品は訪日外国人観光客に人気だが、世界の化粧品市場でも、中国・香港・韓国向けがけん引する格好で、日本製化粧品の輸出が急増している。
10億人のユーザーを抱えるソーシャルメディア「WeChat」などで知られる中国IT大手テンセントは、中国市場での事業戦略をテーマとしたカンファレンスで、さらに増える中国人消費者の需要について紹介した。