誰でもできる、売りにつながる POPのつくり方の極意とは
店頭におけるPOPは購買につなげる大きな一押しになるもの。とはいえ、どんなPOPをどのように作成すればいいのか、体系立てて活用されるケースは多くはない。ここでは、「誰でもつくれる」「売りにつながる」というノウハウについて、具体的な事例を交え紹介する。
購買が発生する、まさにその一瞬、商品に振り向かせたり、消費者の気持ちを高めたり、商品を買うかどうか、必要な情報を提供したり...うまくアプローチできるかどうかで、売り上げは大きく左右されるもの。そこで強い味方となるのがPOP。さまざまな活用方法を紹介します。
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・もっと購入に結びつくPOP 使い方と作り方
店頭におけるPOPは購買につなげる大きな一押しになるもの。とはいえ、どんなPOPをどのように作成すればいいのか、体系立てて活用されるケースは多くはない。ここでは、「誰でもつくれる」「売りにつながる」というノウハウについて、具体的な事例を交え紹介する。
POPを成す要素として最も大きいと言っても過言ではないキャッチフレーズ。POPはその手軽さから、店舗スタッフやメーカーの販促担当者が書くことも多いが、プロのコピーライターはPOPにおけるキャッチフレーズをどのように捉え、書いているのか。電通のコピーライター 坂本弥光氏が解説する。
POPは、店頭のスタッフの代わりにお客さまに声を掛け、商品に興味・関心を持ってもらい、お客さまの「買いたい気持ち」を引き出す販促ツール。その効果を最大限に発揮するためには、POPのコピーとデザインが、両輪としてきちんと機能する必要がある。ここではデザインにスポットを当てて解説する。
総合専門小売店として国内外で48店舗を展開する「東急ハンズ」。本社が用意したPOPを中心に、売り場に合わせて店舗独自のPOPも制作、売り上げアップにつなげている。店舗環境と企画に合わせたPOP作りの極意とは。
「ファッションデジタルストア」を標榜する「GU(ジーユー)横浜港北ノースポート・モール店」。目玉は、商品情報を鏡面に映し出す「オシャレナビ・ミラー」と、ショッピングカートにタッチパネルが付いた「オシャレナビ・カート」。オンラインストアさながらに、コーディネート提案や購入者の評価が見られる設備を整えた同店に、その思惑を尋ねた。
人は、お気に入りの商品ばかりを買うこともあれば、ほぼ無意識的、反射的に買い物をすることもある。前者のように好意を抱いてもらうのも理想だが、衝動的に欲しいと思ってもらうアプローチも重要だ。後者にとって、スーパー店内をめぐる際の必需品が強い味方となりそうだ。
オフライン・オンラインの販売チャネルを連携させることの重要性は、誰しもが認めるところだろう。各社がそれぞれのやり方を追求しようとしている。青山商事のスーツ専門店「洋服の青山」では、デジタルサイネージなどを用いて、店頭でオンライン在庫からも買える仕組みを昨年に導入。店頭在庫がなくても、商品を求める気持ちをうまく引き出している。
店頭接客での活用が期待されるロボット。ひところは、来店者に愛想をふりまく、けなげなロボットたちの姿をニュースなどでひんぱんに目にした。しかし開発方針は機能を高めていく方向ばかりではない。販売の現場に即した機能に特化し、取り回しやすくする方向もある。
試してもらいさえすれば、必ず商品の魅力は伝わるのに──プロモーションに携わる誰もが一度はこう考える。しかし、消費者にとって手軽にトライできる商品ばかりではない。化粧品もその一つだ。メイクの特性上、多くを試すことがむずかしく、結局無難な商品を選びがち。逆に言えば、気軽に好きなだけトライできるとしたら、もっと売れる商品もあるかもしれない。突破口となりそうな手法がある。バーチャルメイクアプリだ。
花王の掃除用品「クイックルワイパーシリーズ」は、パッケージそのものをPOPのようなデザインにすることで、売り上げを大きく伸ばしているという。「店頭におけるPOPの管理はメーカー側ではコントロールしきれないからこそ、パッケージをPOP化させるという発想に至った」と話すホームケア事業グループの加藤安友実氏に、その極意を聞いた。