真の「欲求」を見抜いた商品開発でカテゴリー全体を活性化
2018年3月に発売したキリンビールの新ブランド「本麒麟」が好調だ。累計販売数は2019年の5月時点で5億本を突破、同社の新商品としても過去10年で最も売れた商品となっている。「本麒麟」はなぜ消費者の心をとらえることができたのか、同社マーケティング部 ビール類カテゴリー戦略担当 アシスタントブランドマネージャーの永井勝也氏がその理由を語る。
2018年3月に発売したキリンビールの新ブランド「本麒麟」が好調だ。累計販売数は2019年の5月時点で5億本を突破、同社の新商品としても過去10年で最も売れた商品となっている。「本麒麟」はなぜ消費者の心をとらえることができたのか、同社マーケティング部 ビール類カテゴリー戦略担当 アシスタントブランドマネージャーの永井勝也氏がその理由を語る。
ワークマンは、2018年9月にアウトドア・スポーツテイストのカジュアルウエアを扱う新業態「WORKMAN Plus(ワークマンプラス)」をオープン。従来のメインユーザーであった建設現場などで働く「プロ」から、一般消費者へ顧客を拡大することに成功した。5月には「WORKMAN Plus」の出店を加速し、既存店の改装も進めることを発表。新業態でヒットを生んだワークマンの土屋哲雄・専務取締役に仕掛けを聞く。
ライオンの新ブランド「NONIO(ノニオ)」が、2017年8月の販売開始以降、順調に売り上げを伸ばしている。流通からは、30歳代以下のオーラルケア支出を向上させている点が支持されているという。こうしたヒットの要因は何か。「NONIO」のブランドマネジャーを務める柳田洋顕氏は、「啓発にとどまりがちだった訴求からの脱却」にあると話す。
「ウィルキンソン タンサン」ブランドは2018年1月~12月累計で前年比112%の2225万ケースを販売した。無味の炭酸水市場の火付け役として、アサヒ飲料が注力するブランドのうちの一つだ。プロモーションを担当する登智子氏と芳賀俊哉氏に、ヒットの背景について取材した。
アイリスオーヤマの「ふとん乾燥機 カラリエ」が好調だ。第一弾は2015年に発売、翌16年に投入したダブルベッド対応製品と合わせ、シリーズ累計で販売台数は100万台を突破した。18年6月にはさらにノズルが2本のタイプを発売。初年度10万台の販売を目指す。
水産加工品メーカー、松岡水産(千葉・銚子)の「サラダサーモン」が売れている。時流に乗った商品開発と、地道なプロモーション活動が功を奏し、いまでは月間35万パックを出荷する主力製品の1つに。マーケティングを担当した佐藤大海氏にヒットの背景を聞いた。
赤城乳業(埼玉・深谷)の「ガツン、とみかん」が売れている。看板商品の「ガリガリ君」と比べて不振であることを自虐的に発信した、発売20周年プロモーションが寄与した。5本入りタイプの出荷量は9月末までで昨年超えに。冗談半分、本気半分の一連のプロモーションを発案したデザイナーの高堀健太氏と、マーケティング担当の中島一輝氏に企画の効果などを聞いた。
サントリースピリッツが2月27日に発売した「こだわり酒場のレモンサワーの素」が予想以上の売れ行きを見せている。当初の出荷数量計画は3万ケースだったが、4月に10万ケース、9月に30万ケースと、二度の上方修正を行った。想定外のヒットとなったその要因は?開発担当者の杉山誠二課長に聞いた。