キリンが実践する データ起点の仮説と検証ノウハウ
データ分析は「仮説ありき」─適切な仮説と検証を重ねるアプローチを繰り返してこそ、数字に埋もれることなく真の顧客像にたどり着くことができる。では、仮説はどんなふうに立てることが望ましいか。キリン リサーチ室の野沢誠治氏に、「仮説設定術」について解説してもらった。
「流行語大賞」などを見て、「こんな言葉いつ流行ったんだろう?」と感じたことはありませんか。老若男女、津々浦々を巻き込む「流行」が薄れ、トレンドは局所的なものとなりました。消費者の嗜好は多様になるばかりです。
プロモーションでも、「何人来店し、いくつ売れたか」という考え方から、「どんな人が来るか」「買うのは誰か」と一歩踏み込んだ顧客把握が求められるようになりました。
今回の特集では、データを活用して積極的に顧客ニーズを探り、エリアや顧客ごとにプロモーションを最適化して、効率よく売り上げを伸ばす方法を探ります。
データ分析は「仮説ありき」─適切な仮説と検証を重ねるアプローチを繰り返してこそ、数字に埋もれることなく真の顧客像にたどり着くことができる。では、仮説はどんなふうに立てることが望ましいか。キリン リサーチ室の野沢誠治氏に、「仮説設定術」について解説してもらった。
以前からデータ活用を重視したマーケティングに取り組んできた花王。同社の情報システム部門でのシステム開発とマーケティング部門でのデータ分析をそれぞれ10年以上経験した後、現在はデジタルマーケティングセンター データサイエンス室に所属する佐藤満紀氏にデータ活用の極意について聞いた。
プロモーション施策によって新規顧客を獲得─さらに、リピートをしてもらうにはどうすればいいだろう。顧客と継続的な関係性を築くための有効な施策について、見込み客育成の企業支援を行うNexal代表の上島千鶴氏が解説する。
米ハーバード・ビジネス・レビュー誌が2012年、「21世紀で最も魅惑的な職業」として表現した「データ・サイエンティスト」。日本でもマーケティングやプロモーションで、業務におけるデータの重要性は増すばかりだ。では「データ・サイエンティスト」の協力をどのように得れば、成果を高めることができるだろうか。
食品宅配のオイシックスは2017年3月期の売上高を、前年比14.1%増の230億円と見込んでいる。それを支えるのが会員数12万人超を抱えるEコマース(EC)事業だ。売上高の実に9割がリピーターという同社は、いかにして“個客”をつかんでいるのか。同社の堤祐輔・取締役が語る。
資生堂は2016年9月、ファッションショーのパリ・コレクションやニューヨーク・コレクションで活躍しているヘア&メーキャップアーティスト(以下、アーティスト)がプロデュースした新ブランド「PLAYLIST(プレイリスト)」の発売を開始した。新規のユーザーを獲得し、固定客化するための戦略について聞いた。
アパレル業界のECサイト訪問者の購入率は、平均で0.5%から1%と言われている。ECサイトを訪れた顧客の9割は購入しないというなか、どのようにコンバージョンにつなげればいいのだろうか。リアル店舗への送客をしつつECサイトの売り上げも前年比140%と、好調のビームスに聞いた。
ビールブランドのコロナを展開するモルソン・クアーズ・ジャパンは、フォトジェニックな雪山でビールを体験できるキャンペーン「CORONA WINTER ESCAPE」を実施している。
カネボウ化粧品は、全国に約1000ある百貨店・総合スーパー(GMS)のカネボウ店頭顧客システム設置店で発行している会員証を代替する、アプリをリリースした。セルフ販売が拡大する一方で、顧客との接点拡大をめざす化粧品業界が挑む新たな戦略とは。
競合がひしめく中で流行り廃りに左右されずに生き残るには、デジタルで顧客を可視化してニーズに合わせた施策を打ち出していくことが求められている。いかにしてリピーターを獲得し、客単価を上げていくのだろうか。