自分の時間を高く売りたいワタシ
現代人は忙しい。つまるところ――モノを買うとは、裏を返せば“自分の時間を売る”ということではないだろうか。
買い物の決定権を握る「5秒前」その正体は?ヒット現象から読み解く消費者インサイト。
現代人は忙しい。つまるところ――モノを買うとは、裏を返せば“自分の時間を売る”ということではないだろうか。
昨今、様々な市場で「若者の〇〇離れ」を耳にする。若者のクルマ離れ、テレビ離れ、酒離れ……etcその要因の1つに、マーケットの硬直化がある。よく市場は生物の進化に例えられるが、過去に様々なトライ&エラーを繰り返した結果、要は市場が最終形に近づいたということ。アベレージは高いが、皆が同じ方向を向いているので多様性に欠け、市場としての面白みが少ない。結果、若者たちが共感しにくいのだ。
芸能界に“ボブ”の嵐が吹き荒れている。朝ドラ『あまちゃん』でブレイクした女優の有村架純をはじめ、モデル出身でティーンから絶大な支持を受ける女優の西内まりや、アラフォーの星と呼ばれるカリスマモデルの平子理沙など、昨年の夏から今年はじめにかけて、ロングから大胆にボブにイメチェンする女優やモデルが後を絶たない。
映画『ベイマックス』が絶好調だ。昨年12月20日に日本で封切られ、3週目にランキング1位となって以来、6週連続で首位をキープ。累計動員620万人、累計興収79億円を突破(2月8日現在)と、同時期に公開した『妖怪ウォッチ』を上回る人気ぶり。
『販促会議』の好評連載「『買う』5秒前」をまとめ、加筆した本、『買う5秒前』が2月に発売になりました。私たちの日々の買い物の多くは、最初から計画されたものではありません。多くは買う直前に正体不明の何者かに背中をドンッと押されてものを買っている─。そんな未知なる購買動機を解き明かしたのが本書。発売を記念し、著者の指南役 代表 草場滋氏にインタビューしました。
『第三の男』という映画をご存じだろうか。第2次世界大戦直後のウィーンを舞台に、名優オーソン・ウェルズの存在感が光る、映画史に残る傑作だ。
2014年2月、六本木にニューヨーク生まれの人気店「ウルフギャング・ステーキハウス」がオープンした。同店で提供される牛肉はアメリカ農務省の格付けで最上級と認定された「プライムグレード」。それを専用熟成庫で28日間ドライエイジングすることで、軟らかな肉質と、アミノ酸による旨味成分が豊富な赤身の熟成肉となる。
この秋、全国の大学の学園祭では、恒例のミスキャンパスのコンテストが各所で行われた。
ネームボトルキャンペーンは、“誰か大切な人のためにコーラを買う”という新たな需要形態を生みだした。
現代人は情報の洪水の中で生きている。買いものひとつとっても膨大な選択肢がある。とはいえ、人が使える時間は昔と変わらず1日24時間。商品を売る側にしてみれば、その選択肢に入れてもらうだけでも大変だ。それは、限られたスペースのコンビニの棚に商品を置いてもらうようなものである。