イノベーションは一番シンプルな顔つきでやってくる
カラフルな背景と、音楽に合わせて踊りまくる白いイヤホンをしたシルエットの人物。2003年頃、アップル「iPod」の「Silhouette(シルエット)」キャンペーンのテレビCMを見たときの衝撃は、今もよく覚えています。
カラフルな背景と、音楽に合わせて踊りまくる白いイヤホンをしたシルエットの人物。2003年頃、アップル「iPod」の「Silhouette(シルエット)」キャンペーンのテレビCMを見たときの衝撃は、今もよく覚えています。
デザインの専門学校を卒業後、どこにも就職せず、イラストレーターとして活動を始めました。ゼロから仕事を得ていくために必要なのは、自分の存在を知ってもらうための「看板」となる作品です。
ヴォルフガング・ライプというドイツ出身のアーティストの作品集は、美大生の頃、ワタリウム美術館の1階にあるミュージアムショップ「オン・サンデーズ」で購入しました。伯父である田中一光のデザイン事務所 田中一光デザイン室でアルバイトをしていた頃のことです。
『日本の文様』という全30巻の文様集に出会ったのは、美大を卒業した直後、今から15年以上前のこと。デザイナーの父から「日本的な模様を考えてほしい」と頼まれたのがきっかけです。そのための資料をWebで検索して探していたとき、『日本の文様』を見つけました。
無印良品で販売している動物の絵柄入りプリントTシャツのデザインとイラストを、2007年から担当しています。無印良品キャンプ場のポスターのビジュアル用に描いたてんとう虫や芋虫などのイラストを、Tシャツにも展開したのが始まりです。
石岡瑛子さんが手がけたパルコの広告を初めて見たのは、高校生か美大生の頃だったと思います。リアルタイムではなく、作品集や雑誌などで見たのが最初です。
元々デザイナーになりたかったわけではないんです。中央大学に通っていた60年代の終わり、世は学生運動真っ只中で、とてもじゃないけど学校なんて行けたもんじゃありませんでした。代わりに出入りしていたのが、友だちがいた東京藝術大学。
抽象的な絵ばかり描いていた、ちょっと風変わりな子どもでした。私が抽象表現に目覚めたのは、1970年に開催された日本万国博覧会(通称、大阪万博)で、芸術家の岡本太郎さんがデザインを手がけた「太陽の塔」を見たことがきっかけです。
パッケージが「変わらない」って、すごいことだと思うんです。1983年生まれ、大塚製薬の「カロリーメイト」のことです。アートディレクションとデザインはライトパブリシティ 細谷巖さん、タイポグラフィは深野匡さんによるもの。発売から今に至るまで、ロゴの微調整以外はパッケージデザインがほぼ変わらないといいます。
高校3年生の時、兵庫県の地元の書店で出会ったのが、2冊の『Dazed & Confused』でした。表紙は「笑いながら燃える女性」の号と、「女性の胸の部分がスクラッチできるようになっている」号。