空間になじむ新しすぎない新しさ
深澤直人さんがデザインした「壁掛式CDプレーヤー」の存在を知ったのは、三菱鉛筆のインハウスデザイナーとして働き始めて9年ほど経った2000年ごろのこと。
深澤直人さんがデザインした「壁掛式CDプレーヤー」の存在を知ったのは、三菱鉛筆のインハウスデザイナーとして働き始めて9年ほど経った2000年ごろのこと。
私は、タイポグラフィを中心としたブックデザインやエディトリアルデザインを手がけています。
幼い頃の私にとって、スーパーマーケットは忙しく見て回る場所でした。お菓子や加工食品、日用品など、あらゆる商品を隅から隅まで見て回り、「これは素敵」「これは嫌い」と勝手に品定めをして。
横尾忠則さんの作品と出会ったのは、高校1年生の頃。美術の先生が持っていた横尾さんの作品集を、何かのきっかけで見せてもらいました。
私の美意識の基盤となっているデザインのひとつが、資生堂の「唐草模様」です。唐草模様は、植物の蔦やツルをモチーフにした文様で、古代メソポタミアからシルクロードを渡り、唐の時代に日本に伝わったといわれています。
高校生のとき、佐藤可士和さんがデザインされたNTTドコモの携帯電話「N702iD」を使っていました。
私の両親は、神戸市長田区で酒屋を営んでいました。自宅の1階に店舗がある、いわゆる町の酒屋です。特に夕方が忙しかったので、幼稚園児の私が1人で過ごしても退屈しないように、両親は絵本を定期購読してくれていました。
何かをつくる仕事に携わりたい。そう考えるようになったのは、THE CHECKERS(以下、チェッカーズ)の衣装に興味を持ったことがきっかけです。
私はグラフィックデザイナーという肩書で仕事をしていますが、元々は映画監督を目指していました。大学では映画制作を学べることを理由にデザイン学科を専攻。
2001年の10月、スペインに行きました。26歳でデザイナーとして独立し、10年目を迎えた頃でした。スペインに行ったのは、知り合いのクリエイティブディレクターが大阪で開くことになったスペイン雑貨店の買い付けのためです。