屋外作業機械のメーカーがグラフィカルな社内報を発行する理由
東京都青梅市に本社を置く屋外作業機械メーカーのやまびこ。その堅実そうな社風からは意外性のあるグラフィカルな社内報を展開している。一体どんな意図があるのか。
働き方の多様化、雇用の流動化などにより、組織における求心力がつくりづらくなったといわれる現在。人材の価値を引き出し、企業価値向上に繋げる「人的資本経営」といった考え方も注目されています。そのような環境下で、「働く人」に関する課題を持つ企業に対して、クリエイターが持つ思考や提案力をどのように役立てることができるのでしょうか。コーポレートブランド構築とともにMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)やパーパスの策定などに取り組む企業も増える中、クリエイティブの力によって課題解決に寄与していこうとするプロジェクト事例などを交えながら考えていきます。
東京都青梅市に本社を置く屋外作業機械メーカーのやまびこ。その堅実そうな社風からは意外性のあるグラフィカルな社内報を展開している。一体どんな意図があるのか。
大阪・八尾市にある町工場・藤田金属。その社員が現場で着る作業服がアパレルブランド「F/CE.」とのコラボで2023年に刷新された。人材の課題解決のために制作されたというがその効果はいかに?
2023年5月、東京きらぼしフィナンシャルグループは新たなブランドスローガン「TOKYOに、つくそう。」やVIを制定した。その後、名刺や社内向けツールもリニューアル。認知を高めるとともに社員の求心力を高める目的がある。
マンション大手の大京は、旗艦ブランド「THE LIONS」(旧・ライオンズマンション)で社員参加型のリブランディングを進めている。新たなブランドの在り方を社内外に浸透させるための取り組み「DAIKYO NEXT ONE PROJECT」の過程を追った。
文具メーカーとして唯一無二の存在感を放つコクヨがいま、生まれ変わりを図っている。2022年5月には、新たなパーパスを発表。それを元に、社員の行動変容を促す取り組み「コクヨのヨコク」プロジェクトが進んでいる。
2010年代から三井物産、ヤンマーなどのブランディングを実践してきた佐藤可士和さん。「企業のブランドコミュニケーションに社内向け・社外向けの垣根はない」と早くから提言してきたが、この10年でその流れがより鮮明になった、と実感している。人々の価値観や働き方が変化するなか、企業が社内外への求心力を生み出すために今、クリエイターができることとは。