地方から広告表現の自由さを押し広げたい
他のエリアから「九州のクリエイティブは治外法権」と言われるほど、独自路線の広告表現に溢れる九州エリア。沖縄も含め広告を幅広く担当する3人はその理由をどう見ているのか。
リモートで拠点を問わず働くことができるようになり、クリエイターにとって首都圏の一極集中から地方に拠点を移すという選択肢も広がっている現在。地元でおなじみのローカル広告に限らず、地域を盛り上げる広告のつくり方や、エリアの枠を超えて時にはグローバルに発信できる媒体も広がっています。今回はそんな環境変化の中で、地域で活躍するクリエイターたちの仕事にフォーカス。地域別に、各地のクリエイティブを牽引し新たな挑戦を続けるクリエイターが今抱えている課題意識から、ご当地ならではの表現、新たな広告主の発掘まで、どのような進化を遂げているのかに迫ります。
他のエリアから「九州のクリエイティブは治外法権」と言われるほど、独自路線の広告表現に溢れる九州エリア。沖縄も含め広告を幅広く担当する3人はその理由をどう見ているのか。
広告表現でも大きな存在感のある関西エリアと九州エリアに挟まれた中国・四国エリア。実際の広告界の状況はいかなるものか。普段から仕事でも協業をしている、岡山県在住の石田康成さんと香川県在住の多田浩人さんが振り返る。
関西エリア発でACC賞やTCC賞などでの受賞を重ね、揺るがない企業キャラクターを打ち出してきた大日本除虫菊のラジオCM。その広告シリーズを長年手がける古川雅之さんと谷道忠さんに、ラジオCM好きの正樂地咲さんがインタビュー。制作の裏側を探る。
CCN(コピーライターズクラブ名古屋)や名古屋広告業協会といった団体を有し、最近では同協会による「eightawards」などにも取り組んでいる東海地域。今回は特に愛知県を中心にルーツを持つ3人のクリエイターに話を聞いた。
富山県に拠点を置きながらさまざまなエリアの企業のクリエイティブディレクションを手がけるMITAIの三井陽一郎さん。地方の広告界のシビアな現実を冷静に見つめ、新たな糸口を模索している。
北海道・東北エリアの広告界ではどのような変化が起きているのだろうか。SCC(札幌コピーライターズクラブ)の運営委員長でもあるかもめプランニングの岩崎浄美さん、電通北海道の讃良奈央子さん、東北博報堂の金井優昌さんに話を聞いた。
今号の特集では、日本全国の6エリアごとに座談会や取材を実施。それぞれの地域で活躍するクリエイターの皆さんにリアルな各地の状況や課題を語ってもらいました。