楽器を売る場から「新たな自分と出会う場」へ
さまざまなブランドの旗艦店が立ち並ぶ銀座の中央通りに面した「ヤマハ銀座店」。2020年10月、その1階と2階が「ブランド体験エリア」にリニューアルされた。カフェスタンドやデザイン展示、さらにはピアノ演奏の様子をプロ並みに撮影できるコーナーまで。ヤマハが見据える、新たな「店舗」の役割とは。
コロナ禍を経て、リアルの空間において提供できる体験価値が変わりつつあります。クリエイターとの協働を模索している企業も多く、新たな提案のチャンスも広がっている今。リアルの発信拠点やコンセプトショップ、オフィスなど、企業ブランドを体感できる場づくりの演出・つくり方はどのように変わってきたのでしょうか。オンラインとオフラインのハイブリッドを試行したり、リアルの場に足を運び広く共有したくなる仕掛けを施したりと、各社の実験的な取り組みとともに考えていきます。
さまざまなブランドの旗艦店が立ち並ぶ銀座の中央通りに面した「ヤマハ銀座店」。2020年10月、その1階と2階が「ブランド体験エリア」にリニューアルされた。カフェスタンドやデザイン展示、さらにはピアノ演奏の様子をプロ並みに撮影できるコーナーまで。ヤマハが見据える、新たな「店舗」の役割とは。
KDDIが2020年9月、銀座にオープンしたブランド発信拠点「GINZA 456 Created by KDDI」。これまで実施してきた約10の体験型展示には、KDDIブランドが目指す未来の姿が込められている。
伊藤忠商事が、「SDGsをさまざまな角度から切り取った情報発信・体験の場」として2021年4月から運営している「ITOCHU SDGs STUDIO」。生活者一人ひとりが自分なりの「SDGs」との関わり方に出会える場だ。
12月17日から10日間、ポーラは竹中工務店と共に“肌と心をうるおす”イベントを実施した。繭(まゆ)のような空間では、両社が目指す「美しく豊かな生き方」を実現するための体験が提供される。
3月31日まで、東京都港区海岸の「五色橋ビル」で展覧会「LIBRARIES 鎖でつながれた本と本棚と太陽」が開催されている。主催は倉庫のリノベーション事業を展開するリソーコ。空きビルの活用可能性を模索するとともに次の借り手を探す目的がある。
オフィスも企業の在り方を体現する場所のひとつ。特にクリエイターのオフィスには、その仕事の哲学が詰まっているはずだ。またリモートワークが広がった今、機能性との両立も求められる。2020年以降にオフィスを移転・リニューアルした広告・制作会社4社のこだわりとは。