「ボードゲーム」という価値を加えたアパートメントホテル
2022年6月、大阪・難波に通称「ボードゲームホテル」がオープンした。130種類以上のボードゲームや宿泊者限定の8つのホテル専用ゲームなどが用意された、まさに一晩中遊べるホテル。MIMARUというホテルブランドになぜ、どのようにボードゲームの要素を加えていったのか。プランニングをしたブルーパドル 佐藤ねじさんらに聞いた。
6月からの訪日外国人観光客の受け入れ再開に始まり、いよいよ旅行や移動需要の拡大が期待されてきた今。新型コロナウイルス感染再拡大への懸念がありながらも、さまざまな施設やイベントが新たな体験を提供しようと動き出しています。では、その担い手であるクリエイターたちは今、人々のどんな行動やインサイトに注目しているのでしょうか。宿泊施設やエンターテインメント施設など、滞在による「体験」の価値を高めるクリエイティブのあり方を探ります。
2022年6月、大阪・難波に通称「ボードゲームホテル」がオープンした。130種類以上のボードゲームや宿泊者限定の8つのホテル専用ゲームなどが用意された、まさに一晩中遊べるホテル。MIMARUというホテルブランドになぜ、どのようにボードゲームの要素を加えていったのか。プランニングをしたブルーパドル 佐藤ねじさんらに聞いた。
電車の無人駅がホテルのフロント、宿泊するのはホテル客室に改装した沿線集落の古民家。地域の自然や集落を見て回り、地域住民も接客や運営に関わる──。東京のJR青梅線沿線で一風変わった宿泊体験を提供している、その名も「沿線まるごとホテル」。さとゆめとJR東日本の出資により発足したものだ。2度実施した実証実験で好評を得て、現在は2023年度中の古民家ホテルの開業準備を急ぐ。
2022年3月、自然に囲まれた公園に泊まることができる「INN THE PARK 福岡」がオープンした。17年10月に静岡・沼津に誕生した「INN THE PARK」に続く宿泊施設だ。SNSを通じて「球体テント」が話題になった同施設ではどのような魅力を打ち出しているのだろうか。
東京・浅草にある「茶室ryokan asakusa」は、茶室をテーマにした宿泊施設だ。その2号店となる飲食店「茶室ニゴウ」が2022年6月にオープンした。茶室や浅草ローカルの猥雑さを抽象化した、アート作品のような空間が特徴的。ブランディングを担当するGRAPHの北川一成さんに、アートがもたらす体験価値について聞いた。
アンビエントミュージックの創始者として知られるミュージシャン/ビジュアルアーティスト、ブライアン・イーノの個展が9月3日まで「京都中央信用金庫旧厚生センター」で開催中だ。「心地よさ」や「没入感」が好評を博し、当初の会期から延長となった本企画。統括プロデューサーの一人で、プロダクションをリードしたテー・オー・ダブリューの竹下弘基さんに話を聞いた。
ロッテは2022年5月、同社の主要工場である浦和工場(さいたま市)の工場見学施設を食の楽しさや健康、安全・安心などを学べる「おかしの学校」として大規模リニューアルした。単に「見学」するだけでなく、「学べる」施設としてデジタル技術を用いたコンテンツを用意している。
「すべての子どもが才能を発揮できる世界をつくる」ことを目指すトイエイトホールディングスは2022年5月、マレーシアの首都クアラルンプールに位置するショッピングモール「The Gardens Mall」内に、体験型プレイグラウンド「TOY8 Playground」を開設した。プロモーション予算は設けていないにもかかわらず、週末には2000~3000人ほどが来場するというこの施設。どんな体験が人々を引き付けているのだろうか。