ここだけの「時間を処方する」ホテル
2021年10月1日、金沢市の香林坊にブティックホテル「香林居」がオープンした。エントランスに大型の蒸溜器が置かれた、ホテルらしからぬ構えが特徴的。このプロジェクトのプロデュースをはじめ、コンセプトやロゴ、空間デザインなどクリエイティブ面をリードしたのはサン・アドだ。建設中にコロナ禍を経験したホテルが打ち出す、“今の人々にフィット”した価値とは。
コロナ禍を経て、少しずつ人の移動が増え始めている今。人が集まる空間、時間がもたらす価値が重視されるとともに、心理的な安心・安全の担保なども求められるようになっています。足を運ぶことで得られる特別な体験のクオリティと、その価値を損なわない範囲でのパーソナルスペースの確保、あるいは透明性の高いサービスの提供も含め、従来とは異なる価値提供が求められているともいえます。2020年以降にオープンした施設などを中心に新たなコンセプトを打ち出している空間デザインに触れながら、その解決策を探ります。
2021年10月1日、金沢市の香林坊にブティックホテル「香林居」がオープンした。エントランスに大型の蒸溜器が置かれた、ホテルらしからぬ構えが特徴的。このプロジェクトのプロデュースをはじめ、コンセプトやロゴ、空間デザインなどクリエイティブ面をリードしたのはサン・アドだ。建設中にコロナ禍を経験したホテルが打ち出す、“今の人々にフィット”した価値とは。
炭火焼ハンバーグと炊きたてご飯の専門店「挽肉と米」が人気を博している。コロナ禍の2020年6月に吉祥寺店を、21年3月に2店目として渋谷店をオープン。空間全体でハンバーグとご飯のシズル感を体現しているかのような店舗設計について話を聞いた。
2020年4月に生まれた、下北沢から世田谷代田にかけてのエリア「BONUS TRACK」。2013年に小田急線が地下化したことに伴い、「ボーナス」的に生まれた線路跡(=トラック)を活用してできたものだ。その場のつくり方について、プロデューサーの2人に話を聞いた。
自然と人が集まりコミュニケーションが生まれる、そんな場を次々に生み出している「SKWAT(スクワット)」というアートプロジェクトがある。世の中に「穴」のように空いた場を一時的に“占拠”し、新たな価値を加える運動として、これまで第6弾まで設置された。その場は、どんな考えのもと、どのようにつくられているのだろう。