「見えづらい」を「見える」に変えるプロジェクト
2006年に富士通研究所から独立し、半導体レーザの開発・製造・販売を手がけてきたQDレーザ(神奈川・川崎)。弱視(ロービジョン)の人をサポートするレーザ技術を有し、製品化を進めてきた。20年12月には電通やAOI Pro.とともにその技術を活用したプロジェクト「With My Eyes」を開始した。
2030年をゴールとし、国連が推進しているSDGs(持続可能な開発目標/Sustainable Development Goals)。2020年にはSDGs達成のための「行動の10年(Decadeof Action)」がスタートし、企業は規模を問わず行動、実践のフェーズへと移行しつつあります。2021年、企業の課題解決に取り組むクリエイターにとっても無視できないトピックであるといえるでしょう。そこで本特集では、クリエイティブ、デザインの視点からサステナブル(持続可能)な価値を提案している事例を取材。SDGsの基本原則である「誰一人取り残さない世界の実現」に向けて、クリエイターが今、取り組むべきこととは。
2006年に富士通研究所から独立し、半導体レーザの開発・製造・販売を手がけてきたQDレーザ(神奈川・川崎)。弱視(ロービジョン)の人をサポートするレーザ技術を有し、製品化を進めてきた。20年12月には電通やAOI Pro.とともにその技術を活用したプロジェクト「With My Eyes」を開始した。
徳島駅から車で約1時間。緑に囲まれた山の中に2020年5月、「上勝町ゼロ・ウェイストセンター WHY」がオープンした。上空から見ると、「?」の形をした建物。なぜ買うのか、捨てるのか。その施設は、私たちの日々の消費行動に「WHY(なぜ?)」と問いかける。
2020年12月にβ版がリリースされた、マップ型ポータルアプリ「slowz」。サステナビリティに関連する店舗や飲食店をマップ上で見ることができ、気になったお店を「お気に入り」に登録できる。現段階では渋谷エリアの約80カ所が対象となっている。
ヤンセンファーマは2020年11月25日、乾癬患者の心身の悩みを軽減するプロジェクト「FACT FASHION~真実を着る、誤解を脱ぐ。~」の立ち上げを発表した。
横浜・馬車道のレストラン「KITCHEN MANE」。2019年9月に日本独自の発展を遂げた洋食を楽しめるレストランとしてオープンしたが、とあるドライフルーツとの出会いをきっかけに運営母体ともに大きく方針を転換。「“食”を通して社会課題の解決を目指す」をコンセプトとし、21年1月に再出発へ舵を切った。
2015年に発足した、ボタニカルライフスタイルブランド「BOTANIST」。20年1月23日に5周年を迎えたことを機に、そのアイデンティティを見つめ直し、「共に生きる」ことの価値を伝えるべくブランドキャンペーンを実施した。
繊維専門商社の豊島は2015年、食品会社が廃棄せざるを得なかった野菜や食材を染料としてテキスタイルに活用するプロジェクト「FOOD TEXTILE」をスタートした。「ただ捨てられていくものを、生まれ変わらせることで、“食”を中心とした衣・食・住の生活シーンをファッショナブルに楽しむ」をコンセプトに、オリジナル商品はもちろんのことアパレル企業などとコラボした商品を次々と生み出している。
2007年、資源を循環させるインフラ構築を目的に設立された日本環境設計。2009年に衣服の回収を開始し、リサイクル、アパレル製品のD2Cまで手がけてきた。「服から服をつくる」という新たな“文化”を形成し、行動を変えるためのデザインとは。
食品や生活用品の容器ボトルを再利用可能なものに置き換える、循環型ショッピングプラットフォーム「Loop」が3月から都内で導入される。使い捨てプラスチックの削減を目指し欧米で先行している取り組みだが、容器ボトルのデザインも利用時の付加価値となっている。
P&Gジャパン パンテーン「#PrideHair」やパンパース「MOM’S 1ST BIRTHDAY ママも1歳、おめでとう。」など社会課題に向き合った映像の演出を手がけてきた高島太士さん。映像演出家として活動する傍ら、2020年にはクリエイターの目線から社会課題解決にアプローチする一般社団法人「NEW HERO」を立ち上げ、オンラインコミュニティを主宰する。自らをドキュメンタリストと名付け、社会課題解決に取り組むようになった背景、そして今どのような活動をしているのか聞いた。