〈座談会〉ニュースを生んだコミュニケーションプランニング2020
かつてこれほど人々がニュースに注目したことはなかったかもしれない、とさえ思われる2020年。企業やメディアが発信する情報に人々は注目し、称賛し、時に批判の声をあげることもありました。そんな状況下で、時流を見極め適切な施策を仕掛けてきた5人のクリエイターに、2020年注目したクリエイティブとご自身の仕事を振り返ってもらいました。
日常におけるあらゆる物事が想定外であり、すべての人々がグローバル規模で発生した危機の"当事者"となった2020年。その中でも、広告は表現やコアアイデアの強さによって人々の心を明るく照らすものでありたい、顕在化しつつある社会的課題に対し提言をするものでありたいと模索を続けた1年でした。今号では企業の信条のもと練り上げられ、ニュースを生み出したクリエイティブを総括。世の中のダイナミックな変化とともに、社会に通じる文脈づくりに取り組んできたクリエイターたちと一緒に考えていきます。
かつてこれほど人々がニュースに注目したことはなかったかもしれない、とさえ思われる2020年。企業やメディアが発信する情報に人々は注目し、称賛し、時に批判の声をあげることもありました。そんな状況下で、時流を見極め適切な施策を仕掛けてきた5人のクリエイターに、2020年注目したクリエイティブとご自身の仕事を振り返ってもらいました。
テレワークが急速に浸透した2020年。一方で、制度や慣習によって、テレワークをしたくてもできない人がいる現状が浮かび上がってきた。そんな社会のひずみをサービスを通して解消したいと伝えたのが、乗車率が大幅に落ち込んだJRや東京メトロに掲出されたSmartHRの広告だ。
Netflixは10月11日の「国際カミングアウトデー」に合わせ、同5日から「カミングアウト・デー ブランドキャンペーン」を実施。渋谷駅を中心に交通広告を掲出した他、新聞やSNS広告などを展開した。SNSでのキャンペーンに関する投稿のインプレッションは50万を超えているという。
スマートフォン向けRPG『Fate/Grand Order』(FGO)は、5周年を記念し日本全国の新聞48紙に30段広告を掲載した。5月4日から7月20日にかけて、エリアごとに6回に分けて実施されたこの企画は、日本全国で話題となり、バックナンバーの購入に関する問い合わせが新聞社に多数寄せられた。
世界自然保護基金ジャパン、通称WWFジャパン。“人と自然が調和して生きられる未来”を目指し、約100カ国で活動を展開している。その日本支部、WWFジャパンは1971年に設立。現在年間5万人弱の会員の支援を受けながら、日本国内・日本が関係する、国際的な問題に取り組んでいる。
2020年8月、「大阪・関西万博」のロゴマークが決定した。不ぞろいの細胞が分裂している非対称のこのマーク。発表直後からSNSを中心に話題となり、二次創作などの現象を巻き起こした。1カ月の公募期間でどのようなプロセスを経て最終形にたどり着いたのか。受賞チームを代表して、シマダタモツさんが解説する。
近年、広告制作のスタッフに加わることが増えてきた「PRプランナー」。PRのプロとしてチーム内でどんな役割が求められ、どのような付加価値を提供しているのだろうか。電通パブリックリレーションズ、サニーサイドアップ、プラチナム、マテリアルの4社に聞いた。
Webメディアの中でも取材力や影響力に定評のある「ねとらぼ」「BuzzFeed Japan」「ハフポスト日本版」の編集部が、2020年に特に反響のあった広告表現や企業メッセージを起点とする記事をピックアップ。「ニュースを生み出す広告」の共通項をメディアの視点から探る。
クリエイティブにおいてPRはどんな貢献ができるのか。また、海外の先進事例と比較した際の現状とは。電通の社内でクリエイティブとPRの協働を目指す組織「CRAFTPR Laboratory」を営む井口理さんが解説する。