五島列島の「椿」を軸にしたブランディングプロジェクト
五島列島に自生する「やぶ椿」を軸に新たな産業を育て、島を活性化する。それが「五島の椿」プロジェクトの目標だ。「五島の椿=椿を使った良質の製品」というイメージを定着させるべく、ブランドの認定マークを軸にしたブランディングを展開している。
首都圏一極集中によって、地域の少子高齢化、過疎化などが問題視されている。しかし現在、新型コロナウイルスの影響によって、地域間における人の流れが途絶えた。このような状況下になったことでリモートワーク化が進み、都市に住まなくとも、各地域での新しい働き方があるのではないかということも議論され始めている。そこで今回の特集では、各地域に根差した、身近な暮らしの中で関われるような地域活性化の事例、その仕組みについて取材をした。長崎県の五島列島、福井県福井市、北海道、静岡県、渋谷区、福岡県春日市など、クリエイティブやアイデアの力によって活性化を促進している裏側を解き明かしていく。
五島列島に自生する「やぶ椿」を軸に新たな産業を育て、島を活性化する。それが「五島の椿」プロジェクトの目標だ。「五島の椿=椿を使った良質の製品」というイメージを定着させるべく、ブランドの認定マークを軸にしたブランディングを展開している。
福井県福井市に、全国から人が集まる小さな教室がある。そこでは、デザインの力を駆使し、多元的な視点で考え、人と人との関係性を生かした、中規模都市の未来を見据えたプロジェクトが生み出されている。
“挑戦したい人”と“応援したい人”をつなげることで北海道を元気にする。サッポロビールは、2019年6月に自社のルーツである北海道で、「ほっとけないどう」プロジェクトを開始した。
静岡県東部、三島市で地域の活性化に取り組む加和太建設。建築業を「地域を元気にする産業」に、三島を「世界が注目する元気なまち」へ。デザイン・ビジュアルの力とともに、挑戦する。
静岡県で、野菜の新たな流通の仕組みを立ち上げた新規事業が生まれている。生産者と購入者を直接つなげ、関係者全員に価値を提供。どのようなサービスのデザインがなされたのか。
渋谷区では、街を訪れる多くの人に対して“一時退避場所”を知ってもらうことが課題だった。ただ伝えるだけではなく、日常の中で知ってもらうために、アートと防災が融合した作品が生み出されている。
福岡都市圏の住宅都市である春日市は、2017年度に市民ワークショップによりブランドイメージ「みんなで春をつくろう」を決定した。市の秘書広報課はこのブランドイメージに沿った形で情報発信を展開。2019年11月には福岡市内の繁華街でイベント「GOOD SPRING PROJECT」を行った。