SDGs 実現に向け、パッケージデザインが今考えなくてはいけないこと
日本パッケージデザイン協会の調査研究委員会では、技術×デザイン、多様な社会とライフスタイル、デザインでできること、などの視点から、いまの時代におけるパッケージデザインのあり方を探ってきた。その中で、2019年に、日本包装専士会理事(※)と共に「包装の未来」について研究を開始した。その中で浮かび上がってきた課題と今後について聞いた。
紙ストローの採用、プラスチック製ショッピングバッグやツール類の廃止、名刺をFSC森林認証紙への切り替えるといったニュースを、この1年くらいの間によく耳にするようになりました。多くの企業がSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)で設けられた各ゴールに向けて取り組むようになり、さまざまな施策が始まっています。その中で「脱プラスチック」「フードロス」「リサイクル」「リユース」といった点から、素材を切り替える、リサイクル・リユースしやすいかたちにするなど考えていかなくてはいけないのがパッケージです。
ブランドや商品の顔であり、人々が手にするきっかけをつくるものでもあるパッケージ。こうした流れの中で、エコな素材とデザインのバランスをどう考えていくべきか。また、いま日本の企業はどのような考えで、どこまで進めているのか。本特集では、現段階でこうした取り組みを進めるブランドや企業に話を聞きました。
日本パッケージデザイン協会の調査研究委員会では、技術×デザイン、多様な社会とライフスタイル、デザインでできること、などの視点から、いまの時代におけるパッケージデザインのあり方を探ってきた。その中で、2019年に、日本包装専士会理事(※)と共に「包装の未来」について研究を開始した。その中で浮かび上がってきた課題と今後について聞いた。
日本に比べて、エコ・サスティナビリティの取り組みが進んでいるオランダ。この国でリサイクル素材を使い、作品を制作、発表している本多沙映さんに、最新の事情をレポートしてもらった。
「エシカル」を経営戦略に掲げる同社では「パッケージを変えて終了」でなく、ショッピングバッグの有料化から、ライフスタイルの変化を促す試みに挑んでいる。
コスメキッチンをはじめ、オーガニックライフを提案しているマッシュビューティラボは、2015年秋に紙専門商社の竹尾と紙の製造過程で薬品をほとんど使用しないオーガニックペーパー「COSKICHIPAPER(コスキチペーパー)」を共同開発。現在、マッシュホールディングスの名刺やブランドブック、ショップカード、パッケージなどに活用している。