一口サイズのスナック感覚で見てもらえる「10秒動画」
クルマを舞台にした恋愛模様と、それを取り巻くアイテムたちに焦点を当てた連続10秒ドラマ「愛の停止線」。15秒でも、6秒でもない、「10秒」というフォーマットとは?
この1年くらいの間に、駅や電車、施設内にはサイネージが急増、家のテレビやスマートフォン以外でも映像を目にすることが当たり前になってきました。それに伴い、最近ではテレビCM、バンパー動画、SNS用の動画というように、映像をメディアやデバイスに合わせて新たに制作したり、編集することも増えていると聞きます。さらにはバンパー広告を専門とする会社が誕生し、スタートアップ向けのテレビCM出稿サービスが生まれたり、ビデオグラファーという新しい肩書を持つ人たちも登場。まさにいま、広告の映像を取り巻く環境や制作の体制が大きく変わりつつあります。そこで今号では、CMや動画に関連する新しい動きを捉えると同時に、映像において新たなる試みに挑んだクリエイティブを紹介します。CMにとどまらず、多様な動画の活用に向かう現在、そしてこれからの映像表現を考える上で何が求められるているのかを考えていきたいと思います。
クルマを舞台にした恋愛模様と、それを取り巻くアイテムたちに焦点を当てた連続10秒ドラマ「愛の停止線」。15秒でも、6秒でもない、「10秒」というフォーマットとは?
10月15日から始まった「新聞週間」に先立ち、日本新聞協会は協会加盟の84紙が参加する新聞広告統一PRキャンペーンを実施した。本年度各紙で展開されたのは、「#ぺちゃくちゃ新聞広告」だ。
横長のテレビ画面の中に、常に縦長のLINE画面だけが映し出される不思議なテレビ番組『とある金曜日、LINEの中で』がTOKYO MXで9月に放送された。LINEのトークルーム内だけでストーリーが進む、女4人の友情ラブコメディを描いたワンシチュエーションドラマに、若い世代が注目した。
女優・創作あーちすとであるのんさんが初めての映画監督・製作にチャレンジする舞台裏を追いかけたドキュメンタリー『のんたれ』が、10月にYouTube Originalsとして公開された。1年半近くのんさんを追いかけ、トータルで2時間近いドキュメンタリーを制作したのは、YouTube、PARTY、TYO、CEKAI、MURAIMURAなどからなるクリエイティブチームだ。
20代を中心ターゲットとして、EC、一部店舗で展開している資生堂のスキンケアブランド「レシピスト」。同棲中のカップルという設定で俳優 土屋太鳳さんと横浜流星さんが登場するInstagram「たおりゅう」では、毎日投稿される、2人の映像が話題を集めている。
タクシーアドやトレインチャンネルで流れている映像として、多くの人に強い印象を残したのが、ベルフェイスのCM。「ヒラメ筋」という言葉で、ターゲット以外の人たちにも強いインパクトを残している。制作者である松尾卓哉さんに、テレビ以外のメディアで流れる映像の考え方を聞いた。
動画を見る人にとっては、当たり前のものとなりつつあるYouTubeのバンパー広告。通常のテレビCMをアレンジし、15秒と併せて6秒動画をつくることも増えているようだ。そんな中、サイバーエージェントはYouTubeのバンパー広告を中心とする短尺動画に特化したオンライン動画専門の会社を立ち上げた。代表を務める二宮功太さんに、「6秒動画」の現状について聞いた。
創味食品の「だしまろ酢」のCMは、3秒のレシピ動画が連続する一風変わった構成になっている。15秒、30秒という枠組みにとらわれないCMはどのようにして生まれたのか。
これまで大企業を中心に活用されてきたテレビCM。テレビ局の広告枠の販売手法の変化や技術の発展によりスタートアップ企業でも活用しやすい環境が整ってきた。そんな中、ラクスルとGOが新しいサービスを開始した。
新たな職種として注目を集めるビデオグラファー。ディレクターやプロデューサーとは何が違うのか。今後どのような存在になっていくのか。ビデオグラファーチームを設立したAOI Pro.に話を聞いた。