「着る映画」というコンセプトから生まれたブランド
三陽商会は「人生という物語を、演じるための服。」をコンセプトにした、女性向けの新ブランド「CAST:(キャスト:)」を8月に立ち上げた。「着る映画」をシーズンコンセプトに据え、映画「CAST:」をオンラインで公開。映画を観ながら登場人物が着ている衣装をシームレスに閲覧・購入できる"シネマコマース型"システムを導入している。
新しい商品の開発は、企業やお店にとって常に大きな課題です。特に現在のように新しい商品が次々と生まれる中で、消費者の印象に残る商品、さらには購入してきちんと使ってもらえる商品を生み出すのは至難の業。技術やデザインの新規性、ユーザビリティはもちろんのこと、最近ではリサイクルやエコも視野に入れて考えていく必要があります。こうした現状の中、本特集では新しい視点で開発されたプロダクトやサービスに着目。企業とクリエイターがパートナーになり、二人三脚で開発した商品だけではなく、クリエイターの提案によって生まれたプロトタイプがどのように活用され始めているのか。その2軸で、開発までのプロセスとクリエイティブを紐解きます。
三陽商会は「人生という物語を、演じるための服。」をコンセプトにした、女性向けの新ブランド「CAST:(キャスト:)」を8月に立ち上げた。「着る映画」をシーズンコンセプトに据え、映画「CAST:」をオンラインで公開。映画を観ながら登場人物が着ている衣装をシームレスに閲覧・購入できる"シネマコマース型"システムを導入している。
靴下やサポーターなどの企画・開発を手がけるタイコーは、創業72周年を迎える今年、地元・長野の自然の中での暮らしや知恵を研究してものづくりを行うプロダクトブランド「SYN:」を立ち上げた。
浴室で足を洗いながらマッサージができるフットブラシが売れている。家庭用品の企画開発から製造、販売まで手がけるサンパックが2017年に発売した「フットグルーマー グラン」だ。これまでのシリーズ累計販売数は、65万個を突破した(2019年9月現在)。
熊本の醤油味噌メーカー フンドーダイ五葉は創業150周年の節目に1本3240円(720ml)の高級醤油「平成」を開発。九州ならではの甘口醤油を東京で販売するために、味、パッケージの開発、販路の開拓に東京のクリエイティブチームが取り組んだ。
東京都内のものづくり中小企業と優れた課題解決力・提案力を併せ持つデザイナーとが協働することを目的としたコンペティション「東京ビジネスデザインアワード」。このコンペティションで、2年連続で優秀賞と最優秀賞を受賞し、商品化を実現しているのが今井裕平さん率いるビジネスデザイン会社kenmaだ。
「以前からBチームでは、アイデア発想におけるさまざまな手法をクライアントの商品・事業開発に活かすワークショップなどを行ってきました。今回は、そのやり方を平和学習に応用しました」と、電通 コピーライター 鳥巣智行さんは話す。平和学習というテーマを選んだ背景には、鳥巣さん自身が長崎の被爆3世で、平和活動に携わってきたことにある。
今年8月、電通はメディアやジャンルに縛られない自由な領域とビジュアルアイデアの掛け合わせで表現の可能性を研究するプロジェクト「NEWSPACE」を立ち上げた。作品を掲載する特設サイトには、アートディレクターが個人として研究、開発に挑み、生まれた8つのプロトタイプが掲載されている。
インターネットを利用した通信販売(EC)の成長と共に宅配便の取扱個数は急伸。宅配便の再配達によりCO²排出量の増加やドライバー不足を深刻化させるなど、重大な社会問題になりつつある。そんな再配達問題を解決する一助として、スタートしたのが「3cm market」である。
発想を支援する「AIブレストスパーク」を博報堂とTISが共同で開発した。広告会社と異業種企業による共創の意義とは。