パペットをイラスト化したことで広がった「ポインコ兄弟」の世界
2015年12月にスタートしたNTTドコモ(以下ドコモ)のサービス「dポイント」。そのキャラクターとして広告に登場したのが、しっかり者のお兄ちゃんとのんびり屋でポッチャリしたお茶目な弟から成る「ポインコ兄弟」だ。
かつて企業にとってキャラクターは、主にパッケージや販促プロモーションにおいて活用され、それらは「動かず」「話さず」アイキャッチとして大きな役割を果たしていました。近年は企業のSNSの活用と共に、キャラクターは従来の役割を超えて企業のメッセンジャーとなり、企業と生活者をつなぐ存在としても大きくなってきています。企業を取り巻く環境やメディアが変わる中で、広告などのコミュニケーションにおいて、今キャラクターはどのような役割を果たしているのでしょうか。
今号では、人気キャラクターたちがどのようなプロセスで生まれ、なぜ長きにわたり愛されているのかを探ると同時に、従来のキャラクターとは異なる活用方法や展開、そしてデジタルの進化と共に生まれた新たなキャラクターまでを取材。見た目も人格も運用方法も多様なキャラクターたちの生みの親に話を聞きました。
2015年12月にスタートしたNTTドコモ(以下ドコモ)のサービス「dポイント」。そのキャラクターとして広告に登場したのが、しっかり者のお兄ちゃんとのんびり屋でポッチャリしたお茶目な弟から成る「ポインコ兄弟」だ。
Suicaのペンギンをはじめ、千葉県のチーバくん、ダイハツのカクカク・シカジカなど、私たちが日常よく目にするキャラクターを数多く生み出しているイラストレーター・絵本作家 坂崎千春さん。愛されるキャラクターたちは、どのように生まれてきたのか。
テレビで顔を出しては話すことができない人物から赤裸々な真実を引き出すため、司会のYOUと山里亮太がモグラの人形に、ゲストがブタの人形に扮してトークを展開していく人気番組「ねほりんぱほりん」(NHK・Eテレ)。まるで生きているかのように見えるキャラクターたちはどのように生まれてきたのか。
「いっしょうのおねがいです。グルメなたまご、きよらでつくったおふとんをかけてください」とかわいい声で語られるセリフと愛らしい姿で注目を集めた「寝冷えネコ(きよニャ)」(以下 きよニャ)。このキャラクターの産みの親である福部明浩さんに、CMにおけるキャラクターの考え方を聞いた。
JXTGエネルギーのサービスステーションブランド「ENEOS」のキャラクター エネゴリくんが誕生したのは2007年のこと。当初は環境をメッセージするキャラクターだったエネゴリくんは、今や企業の顔に進化している。
福島県会津地方の郷土玩具として知られる張り子の牛「赤べこ」をモチーフとしたキャラクター「ベコ太郎」が登場したのは、2017年。県内外で配布された福島県の情報誌「ふくしままっぷ」の誌面でのことである。情報誌のナビゲーター的な存在として生まれた「ベコ太郎」が、県と企業をつなぐ存在として注目されている。
愛くるしい表情で人気の「チキンラーメン」ひよこちゃんが、2018年に悪魔に大変身。衝撃的な変貌に、SNSを中心に大きな話題を集めた。ひよこちゃん変身の背景には、どんな考えがあったのか。
NTTドコモが2018年秋からオンエアしているテレビCM「星プロ」シリーズの舞台は、さまざまなキャラクターが集まる世界"キャラまち"。そこで暮らすキャラクターたちのストーリーを軸として展開する中で、これまでに平成仮面ライダーや原宿竹下通り、映画「おそまつさん」とコラボレーションを実施している。
企業のバーチャルYouTuberとして先陣を切ったサントリー公式バーチャルYouTuber「燦鳥(サントリ)ノム」。昨年7月の誕生以来、現在のチャンネル登録者数は7.6万人強、動画総再生回数は500万回を超えている。
茨城県の観光スポットやグルメを紹介する県運営公式インターネット動画サイト「いばキラTV」は、2018年8月3日付けでバーチャルYouTuberの「茨ひより」を公式アナウンサーとして起用した。