本と出会い、恋するまでを演出する書店
取次大手の日本出版販売とスマイルズが手がけた「文喫」は、1500円で"本との出会い"を提供する新しい業態の書店。1日中滞在することができ、時間をかけて本の深みにはまれる空間になっている。
デジタル上に大量の情報が流通し、捉えきれなくなっている今だからこそ、リアルな場での体験が重要性を高めている。そうしたオフラインのコミュニケーションにおいて、企業やブランドはどのように発信したいメッセージをコンセプトにまとめ、提供したい体験を空間に落とし込んでいるのか。本特集では、従来の店舗や施設での体験を刷新する新業態から、新しい切り口でスポーツの魅力が体験できるイベントまで、具体的な事例を通じていま求められる空間を紐解いていく。
取次大手の日本出版販売とスマイルズが手がけた「文喫」は、1500円で"本との出会い"を提供する新しい業態の書店。1日中滞在することができ、時間をかけて本の深みにはまれる空間になっている。
特別な体験ができる宿泊施設が増える中、地元のアーティストと連携してホテルづくりに取り組むBnA。なぜ、「アート×ホテル」の組み合わせなのか?BnAのファウンダー 田澤悠さんに話を聞いた。
キッコーマンは、経営理念に掲げる「食文化の国際交流」を体現する場として「KIKKOMAN LIVE KITCHEN TOKYO」をオープンした。メーカーである同社が立ち上げたこのレストランでは、どのような体験ができるのか。
2018年11月、東急田園都市線・二子玉川駅にあるショッピングセンター「二子玉川ライズ」(以下 ライズ)のガレリア広場に、高さ12メートルの巨大なクリスマスツリーが登場した。LEDを使ったイルミネーション中心の演出が増える中、懐かしさを感じさせるクリスマスツリーに多くの人が集った。
2018年8月、東京ミッドタウン日比谷で開催された「ふつうじゃない2020展」は、19日間で約26万人が訪れる成功を収めた。真夏に屋外で行われたイベントに、これほど多くの人が詰めかけた理由は何か。
「ラグビーワールドカップ2019日本大会」に協賛する三菱地所は、ラグビーのプレーの裏側に込められた緻密な戦略や戦術をアートを通じて体感する展示を、昨年9月に丸の内で実施した。ラグビーへの興味の入り口を、これまでにない形で作り上げる試みとなった。
ここ数年、フェンシングの試合の見せ方が大きな変化を遂げている。けん引するのは日本フェンシング協会会長の太田雄貴さんとDentsu Lab Tokyo。昨年末に行われた全日本選手権では、劇場という新しい空間での実施に臨んだ。
2018年11月、大阪南河内郡にある大阪芸術大学(以下大阪芸大)のアートサイエンス学科棟が竣工した。設計を手がけたのは、建築家 妹島和世さん。2010年には、建築界のノーベル賞と呼ばれる「プリツカー賞」を受賞している。妹島さんが設計した新校舎は、丘の上の立地という特性を生かした開放的な空間になっている。