ゴールはできるかできないかの境界線上に置く
ライゾマティクスが2016年に社内に新設したR&D部門「ライゾマティクスリサーチ」。ライゾマティクスがこれまで生み出してきた、数々の新しいテクノロジー表現の中核に常に位置してきた技術集団だ。
テクノロジーと広告の関係性が変化している。テクノロジーは、これまでのように、広告に新しい表現や新しい体験をもらたす存在にとどまらない。今では「AI クリエイター」などの形でクリエイティブ開発プロセスの一部を担ったり、エージェンシーの組織のパフォーマンスを上げるためのツールとしても使われるようになっている。
一方で、デジタルプロダクションに目を向ければ、自社開発の独自技術を持つことで、他プロダクションとの差別化を図ったり、クライアントとプロダクトを共同開発するケースも増えてきた。テクノロジーは、プロダクションの立ち位置そのものも変えている。
本特集では、第一線で活動するデジタルプロダクション各社の現場を訪ね、また広告会社内で進むAI ×クリエイティブ開発の動きを取材した。現在進行形で進む、広告界のアップデートの最前線をレポートする。
ライゾマティクスが2016年に社内に新設したR&D部門「ライゾマティクスリサーチ」。ライゾマティクスがこれまで生み出してきた、数々の新しいテクノロジー表現の中核に常に位置してきた技術集団だ。
ワントゥーテングループ内に設けられたラボ組織「1→10 LAB」。同グループの9社やパートナー企業に未来のヴィジョンと新たなプロジェクトにつながる『種』を提供する、グループ横断のラボ機能を持っている。
2013年に博報堂アイ・スタジオ内の研究開発部門として新設されたFuture Create Lab。ぬいぐるみ用ボタン型スピーカー「Pechat」や「Lyric speaker」の誕生に携わったチームでは、どのような開発が行われているのか。
常に新しい技術に挑戦し、話題の仕事を送り出してきたBIRDMAN。R&D部門はないが、日頃のクライアントワークで新しい技術を常に取り入れ実践している。それがメンバーのモチベーションにつながっているという。
実際の野球選手と対戦する感覚を実感できる「VR Real Data Baseball」やリアルタイムで流星を観測するシステム「Meteor Broadcaster」など、自社開発の企画を多数送り出してきたバスキュール。共通するのは、「コンテンツのフォーマットからつくりたい」という考え方だという。
AIは広告会社をどう進化させるのか?「AIコピーライター」や「AIクリエイティブディレクター」が登場し、AI×クリエイティブ開発の取り組みが進められている。国外に目を向ければ、JWTやピュブリシスといった巨大なネットワークがAIを使った「働き方改革」に取り組んでいる。その最前線をレポートする。
JWTのトレンド予測専門チームが毎年発表している『THE FUTURE 100』。2018年のレポートの日本語最新版が発表された。ここから、デジタルやテクノロジーに関する4つのグローバルトレンドを抜粋し紹介する。
毎年ラスベガスで開催され、最新のコンシューマーテクノロジーが集まる見本市「CES」。今年はここからどんなトレンドが発信されたのか。広告パーソンとして注目すべき情報は何か。CES参加4年目となる、博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所の加藤薫さんに解説してもらう。