
西垣籌一(著)『無心の画家たち 知的障害者寮の30年』(NHK出版、1996)

目黒区美術館(編)『画材と素材の引き出し博物館』(中央公論美術出版、1995)

谷川俊太郎(詩)、瀬川康男(絵)『ことばあそびうた』(福音館書店、1973)
私の母はイギリス人、父はスリランカ人で、名古屋にあった当時の実家は、さまざまな文化が入り交じった資料館のような空間でした。母は英字新聞社の美術記者として働いていて、私の部屋は母の書斎も兼ねていました。高さ2メートルくらいの赤色と緑色の大きな本棚があり、母の仕事に関する多種多様な本に囲まれて育ちました。
幼稚園生の頃から、本棚に並んでいた母の本を手に取り、写真や挿絵などを眺めて楽しんでいました。好きだった本は複数ありますが、…
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