「器」から紐解く文化やデザインとのかかわり
ラーメンどんぶり展
グラフィックデザイナーの佐藤卓と学芸プロデューサーの橋本麻里がディレクターを務める本展。きっかけとなったのが、2012年から佐藤と橋本が取り組む美濃焼に関するプロジェクトのひとつ「美濃のラーメンどんぶり展」だ。
実は、日本のラーメン丼の90%が、岐阜県東濃地方西部を中心とした地域でつくられる陶磁器・美濃焼だという。佐藤と橋本はラーメン丼を多角的に見つめることで、1300年以上の歴史を持つ美濃焼の歴史や背景、つくり手たちの活動、日常食の器が生活にもたらす豊かさを伝えてきた。
同プロジェクトに連なる本展では、多様なジャンルのデザイナーやアーティストらがラーメン丼とレンゲをデザインする「アーティストラーメンどんぶり」に新作10点を加えた、全40点を展示。プロジェクト初の試みとなる建築...
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