アイデンティティを通して捉えたリアリティを体感
松山智一展 FIRST LAST
現代アートの本場であるニューヨークを拠点に活躍するアーティスト、松山智一の東京で初となる大規模個展が開催される。
世界から注目される以前の松山が、昼夜を問わず数カ月にわたって描き続けた横幅6メートルを超える大作《We Met Thru Match.com》をはじめ、日本初公開となる15点を含む約40点を展示。
本展タイトルでもある新シリーズ「First Last」も発表。飛騨高山で生まれ、クリスチャンの両親のもとで育った松山は、少年期のアメリカ生活を経て帰国子女として青年期を過ごし、ニューヨークで活動を始めてからも常にマイノリティであり続けた。
本シリーズは、二極化が進む政治が引き起こす分断、ジェンダー平等のパラドックス、情報操作など、アメリカ社会が抱える諸問題を起点に、…
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