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デザインの見方

「らしさ」と「らしくない」の間

西田一生

デザイナーとして働き始めた当初の2005年頃、コンビニでとある商品を探していたとき、目に飛び込んできたのがチョコレート菓子の「ブラックサンダー」でした。手の平に乗るくらいの小さなパッケージで、黒を基調にしたカラーリング。柄のモチーフは、その名のとおり「稲妻(サンダー)」。片仮名表記の商品ロゴも、漫画で見かけるようなコミカルなタイポグラフィで、「おいしさイナズマ級!」といったギャグっぽいコピーも面白い。商品名やデザインのトーン&マナー、キャッチコピーなど、全てに度肝を抜かれ、買うつもりではなかったそのお菓子を気付いたら買っていました。この経験は、パッケージデザインをなりわいとする僕にとって忘れられない出来事のひとつです。…

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