美術評論家の東野芳明をテーマにした初の展覧会
没後20年 東野芳明と戦後美術
戦後に活躍した美術評論家の東野芳明。富山県美術館の前身である富山県立近代美術館の運営委員を務め、同館のコレクション形成にも大きな影響を与えた存在だ。
1950年代末に渡欧・渡米した際は、欧米の「現代美術」をいち早く国内に紹介し、1960年代以降は、「反芸術」と称した同世代の芸術家たちの伴走者として、彼らの活動を後押ししてきた。
創作現場での体験を交えた臨場感に満ちた批評を執筆するのみならず、展覧会の企画にも携わり、後年は、「水」をめぐる思索を深め、趣味の素潜りによる写真作品も制作している。
東野の没後20年を記念した本展では、彼がライフワークとして研究した…
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