「この新聞を燃やしてください。」。タイガー魔法瓶は2024年9月、一風変わった新聞広告を出稿した。新聞紙があれば電気がなくてもごはんを炊ける「魔法のかまどごはん」の広告だ。競合ひしめく家電市場で、ブランド力強化による差別化を狙っている。
防災の日に合わせPR効果を高める
タイガー魔法瓶で広告を主導するのは、ソリューショングループ 広報宣伝チーム。宣伝と広報を兼任しており、7人のメンバーが所属している。炊飯器、電気ケトル、真空断熱ボトルなど、その年の注力カテゴリを決め、カテゴリごとにメンバーが担当している。
「魔法のかまどごはん」は、社内の公募制度「シャイニング制度」をきっかけに2023年10月に誕生した商品。社内で保管され余っていた補修用の炊飯器の内なべを、有効活用しようと生まれた。…
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