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ヒビノとCHホールディングスが業務提携で融合 広告映像分野のトップを目指す

ヒビノ/CH

映像・音響のハードソリューション提供を強みとするヒビノは2024年5月、9社の映像制作関連企業で構成されるCHホールディングスに出資し、業務提携した。ヒビノが持つ「映像ハード技術と営業基盤」、CHホールディングスが持つ「企画制作力」という互いの強みを組み合わせた、新たな共同体が歩みを始めている。

ヒビノ 取締役常務執行役員 芋川淳一さん(中央左)、CHホールディングス代表取締役 和田篤司さん(中央右)。ヒビノ ヒビノビジュアル Div. 事業戦略担当部長兼「Hibino VFX Studio」プロデューサー 東田高典さん(左)、RECO 代表取締役 勝村紀昌さん。

技術×コンテンツ制作の可能性

コンサートやイベントでの音響・大型映像サービスを主力とし、バーチャルプロダクションやインカメラVFXなど最先端の映像機材を数多く保有するヒビノ。一方、CHホールディングスは9社から成る映像制作グループだ。エルロイをはじめ、デランシー、RECO、BOLDTYPE、massiveといった映像制作会社や、CG・VFXのサザビー、モーショングラフィックスのTorie、XR技術を強みとするCHAMELEON、撮影技術を提供するカナンなど、専門性を持った企業が結集している。

映像業界ではよく知られている両社だが、互いに補完したい課題もあった。ヒビノは高度な映像・音響機材や技術を有する一方で、自社にクリエイティブ制作の専門部署を持たず、制作の領域には踏み込めていなかった。ヒビノの取締役常務執行役員 芋川淳一さんは「今回の提携で制作の領域に本格的に参入できる。チャレンジできる領域が大きく広がり、事業の幅が一層広がると思います」と期待を寄せる。

ヒビノは2021年、インカメラVFX撮影に特化したバーチャルプロダクションスタジオを開設している。大型LEDディスプレイに映像を投影し、その場で被写体と合成する最先端技術だ。このスタジオを軸に、ヒビノは映像制作の新たな可能性を模索している。「バーチャルプロダクションを基盤に、多彩な映像技術の拡充を図り、クリエイティブ表現の新境地を開拓していきたいですね」と芋川さんは語る。

CHホールディングスは、多様な専門分野をカバーする9社で構成され、映像制作に関わる全工程をワンストップで担えるという特長がある。生成AIの発展などによって広告制作業界が転換点を迎える中、今後はハード領域にも根を生やし、成果物のさらなるクオリティ向上やハードとソフト両方の知見をもつ人材の育成などに繋げたいという思いがあった。

「両社の強みを活かすことで、CHの制作力をより進化させることができます」と話すのは、CHホールディングスの代表取締役 和田篤司さん。「ヒビノのアセットを最大限に活用することで、バーチャルプロダクションスタジオを活かした新しい撮影方法の開発や、コンサート会場でのUnreal Engineなどによる背景演出、Immersive LED System(3DのLEDディスプレイ)での立体的な映像表現など、先端技術とクリエイティブを融合した独自の映像表現を次々と生み出していきます」と、今後の展望を示している。

提携後、両社はすでに数多くの連携プロジェクトを展開している。2024年10月からテレビ朝日系列で放映中のドラマ『相棒season23』のオープニングムービーでは、ヒビノのバーチャルプロダクション技術を活用し、水谷豊と寺脇康文がビル群を背景に躍動するダイナミックな映像表現を実現した。「映像がリアルタイムで背景に映し出されるため、出演者やスタッフからも“仕上がりがイメージでき撮影に没入できる”と高い評価を得ています。クリエイターにとっても新たな表現の可能性を感じられる現場となりました」とRECOの代表取締役 勝村紀昌さんは手応えを語った。

『相棒 season23』オープニングムービーの撮影風景と、実際に完成した映像。

スピード感を持ち、成功事例を増やす

制作だけでなくクライアントへの提案力の強化に向けても相乗効果が生まれそうだ。「提携により営業から受注、コンテンツ制作、そして現場での配信送出にいたる全てがバリューチェーンとして繋がることになります。またヒビノの強固な営業基盤と連携することで、会社として大きな成長が期待できます」(和田さん)。ヒビノの顧客に対し、映像制作による新たな選択肢を提示する場面も増えつつある。芋川さんも「制作領域への参入によってクライアントとの直接的な接点が増え、信頼関係がより深まっていくと期待しています。今後は提案力を一層磨き、クライアントのビジネスに直接貢献できる体制を強化していきます」と意欲を見せる。

両社の知見を密に共有しあえるように、人材交流も進めている。2024年6月にはCHホールディングスからカメラマンを出向させたほか、会社全体の交流会や、両社の近しい職種のスタッフがナレッジを共有する機会を多く設け、深い協力関係を築けるようにコミュニケーション強化を進めている最中だ。「提携後わずか6カ月ですでにいくつも実績が積み上がっています。今後よりスピードをあげて連携していきます」(芋川さん)。

現在は、制作面での協業をさらに拡大し、提携の強みを活かしたプロジェクトを次々と進める段階にある。「ヒビノとタッグを組むことで、広告映像制作の分野で上位に位置する企業と肩を並べることができる規模となりました。今後も連携を深め、ゆくゆくはトップランナーとして業界を牽引できるように、提携の強みを活かしていく予定です」と和田さん。芋川さんも「クライアントに対してもより包括的な提案ができるはず。CHのスピード感を刺激に、成長を進めていきます」と話している。

大型LEDディスプレイにはさまざまな天候、時間帯の映像を流すことができ、撮影をスムーズに進められる。

    お問い合わせ

    CHホールディングス株式会社

    URL:https://the-ch.com/
    MAIL:info@kooen.jp

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