現代から神話の時代へと誘う作品群が一堂に
特別企画展 清川あさみ展 ミスティック・ウィーヴ:神話を縫う
アートディレクターとしても活躍するアーティストの清川あさみは、個人のアイデンティティの“内面”と“外面”の関係や、そこに生じる差異や矛盾に焦点を当て、写真や雑誌、本や布に刺繍を施す独自の手法によって現実と神話、目に見えるものと目に見えないものの境界線上にある世界を表現してきた。
本展では、清川がこれまで探求してきたテーマである「人間の内面、自然との関係、そして私たちが共有する神話と記憶」が繊細で力強い技法によって紡がれた「TOKYO MONSTER」「I:I」「あめつちのうた」「Serendipity」「Mythology」シリーズなど、これまでの代表作と最新作が一堂に揃う。
人々が日々直面する現代社会の複雑さと美しさを表す作品群のなかでも、霧島の自然を背景にした新作群は、人間と自然の新しい関係を探る試みとなっている。…
あと80%