ポスト・パーパス時代のブランド
プロダクトこそパーパスそのものだ
生活者と社会のことを思ってつくられた商品やサービスそのものが「パーパス」だ!という考え方が支持され、きちんと商品の魅力を伝え、広げることで世の中にいい影響を与えようとする仕事が賞賛された。(細田高広)
ブランドとプロダクトは不可分に
パーパスも大事だけど、商品がど真ん中にある作品はやっぱり強い。それが結果、社会貢献になっているという構図は最強。あたり前ですが。年々この傾向は強くなり、ブランドとプロダクトが不可分になっていくと感じました。(米澤香子)
ブランドのストーリーからプロダクトのストーリーへ
数年前までは、「パーパス経営」や「パーパスドリブン」などを重要視し、ブランドメッセージを強調する傾向にあったが、今はプロダクトにフォーカスしたメッセージに切り替わってきている。今後もその傾向は続くだろう。(レイ・イナモト)
そのブランド“ならでは”に評価
そのブランドにしかできないことに審査や評価の価値が置かれていた印象だった。ペルーのセメントメーカーによる新しい点字ブロック「Sightwalks」は、初見の際に、セメント会社のアイデアであることにまず驚いた。シンプルなアイデアで、このブランドができる最大の効果を生み出していると思う。セメントをつくる会社でも、考え方によっては世界中の視覚障害者が住みやすい環境をつくることができる。素晴らしいアイデアだと思った。(ちぇ・へおん)
新たなブランディングの概念
当初は「差別化」が全てだった「ブランド」というものが、2010年代はロゴなどが何を感じさせるかという…