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ユーモアか、AIか 世界のアワード&クリエイティブ2024

ヤングカンヌレビュー 現地で学んだポイントを紹介

カンヌライオンズに付随する30歳以下を対象にしたコンペ形式の大会「Young Lions Competitions」、通称「ヤングカンヌ」。日本からは国内予選を勝ち抜いた6組が出場し、メディア部門でシルバーを受賞した。現地で吸収したこと、最高賞であるゴールド受賞者が評価されたポイントを紹介する。カンヌライオンズに付随する30歳以下を対象にしたコンペ形式の大会「Young Lions Competitions」、通称「ヤングカンヌ」。日本からは国内予選を勝ち抜いた6組が出場し、メディア部門でシルバーを受賞した。現地で吸収したこと、最高賞であるゴールド受賞者が評価されたポイントを紹介する。

2024年ヤングカンヌの課題一覧デジタル部門

デザイン部門

効果的で洗練された、魅力的なブランド・アイデンティティの創造を評価する部門。今回の課題は、数々の名作を生みだしたものの、自身の知名度が低い映画監督Billy Wilderの認知度を高めるビジュアル・アイデンティティの制作だった。

デジタル部門

プラットフォームとその背後にある技術の両方を活用したデジタル主導のキャンペーンを評価。課題は、より多くの人々を「気候正義」(気候変動に関連する環境的な問題と社会的な公正や平等を結びつけた概念)の運動に参加させる施策だった。

フィルム部門

インパクトのある美しい作品を制作する。今回は、広告における有害なステレオタイプを排除する試みだった。UN Women(国連女性機関)が主導する「Unstereotype Alliance」は、この問題に取り組み、若い男性を鼓舞するような魅力的な映像を募集した。

メディア部門

戦略的思考と革新的なアプローチによって、重要なマーケティング課題を解決する。フィルム部門と同じく「Unstereotype Alliance」から提出された。若い男性にリーチし、彼らの「成功」について、より多様で現代的な理解を示すという課題。

PR部門

革新的なPR戦略の立案が重視される。食事や雇用の機会を提供することでホームレスの人々を支援する、モロッコのNGO「Jood Kitchen」からブリーフィングが行われた。Jood Kitchenの利用を促すための、強力なPRのアイデアが求められた。

プリント部門

魅力的でユニークな印刷広告に挑戦する。課題はこちらも「Unstereotype Alliance」から。「男性の成功」について、現在の凝り固まった認識を再定義し、より多様で現代的な理解を提示できる印刷物のアイデアが求められた。

メディア部門でシルバーを受賞

今年も昨年に続き、マーケターズ部門を除く6部門(デザイン・デジタル・フィルム・メディア・PR・プリント)に、日本から6組12人が参加した。予選にあたる日本代表選考会を通過したペアが、ヤングカンヌに出場できる。

昨年と同じく、フランス・カンヌ現地での開催となった。事務局からのブリーフィングのあと、デザイン...

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