𠮷田カバン「PORTER(ポーター)」シリーズである「TANKER(タンカー)」が、5月、100%植物由来のナイロンを使ったものに刷新された。どのような意図のもとでリニューアルされたのか、話を聞きに行った。
変わる未来を伝えていくことが肝要
「PORTER OMOTESANDO」は、大通りから一本入った住宅地の中に佇んでいる。ひっそりしているように見えて、中はインバウンドも含めたお客で賑わっている。グローバルで人気を集めている日本ブランドのひとつなのだ。そこで取材に応じてくれたのは、𠮷田で取締役兼開発本部本部長を務めている松原賢一郎さん。控え目な語り口ながら、ものづくりに賭する並々ならぬ愛情が伝わってきた。
シリーズの刷新に取り組んだきっかけはコロナ禍だった。売ることが難しい状況の中、ものづくりのあり方について、根本的に見直す契機になったという。…
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