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STAND THE FLAG

ユーモアとシズルで生む“富士急らしさ”

山梨県/富士急ハイランド 新コースター「ZOKKON」プロモーション

グラフィック広告。「結婚」がモチーフ。

7月20日、富士吉田市のテーマパーク・富士急ハイランドでバイクライド型新コースター「ZOKKON(ゾッコン)」がオープンした。それに伴い7月10日からテレビCMの放映を開始し、特設サイトや首都圏での屋外広告も展開した。手がけたのは、電通在籍時の2009年から富士急ハイランドの広告に携わる、ASTERISKクリエイティブディレクター 中村英隆さん。広告のほかアトラクション自体やネーミングの企画に携わったこともある。ZOKKONは『高飛車』以来12年ぶりの大型ライドで、コロナ禍で大打撃を受けたあとの肝いりの新アトラクション。なんとしても目立たせる必要があったんです」。

テレビCM「ZOKKONの挨拶」篇。

CMでは、かしこまった様子のスーツ姿の男性が恋人の実家で両親と対面。「娘さんとZOKKONさせてください!」と頭を下げると、突如強風に吹かれて叫び声を上げ、恋人、母、父も次々と同じ状況に。そして全員が「ZOKKON」に乗っているというシーンに切り替わる。

これはアトラクション名を「好き」の最上級表現ととらえ結婚になぞらえた企画。コンセプトは一貫しており、グラフィック広告では結婚式ならぬ「ぞっこん式」の出席者が正装姿でライド、Webサイトのコンテンツでは新郎新婦や親戚、新郎の元彼女などの・・・

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