13年分のアーカイブを変換し、眺める試み
宇川直宏展 FINAL MEDIA THERAPIST@DOMMUNE
映像作家、グラフィックデザイナー、VJ、文筆家、キュレーターなど多岐にわたる活動を展開する宇川直宏。2010年には日本初のライブストリーミング・チャンネル「DOMMUNE」を開局。多種多様なトークやDJプレイ、ライブやトークセッションなどを配信する日々の撮影・配信・記録といった一連の行為を、宇川は自らの"現在美術表現"と位置付けている。
本展は、13年間の膨大な番組アーカイブを紹介するとともに、それらの映像を素材として絵画や立体作品など他のメディアに拡張・変換・創造しながら、"描く"という行為の歴史的なアップデートを図る試み。
近年広く普及し始めたジェネレーティブAIによる画像生成にも着目し、"描く"とは何か、今世紀的な作家性や作品のあり方とは何か、もしくはそこから創出される価値とは何かなど、"近代・現代・現在美術"を新たに捉え直すプロジェクトといえる。
宇川直宏展 FINAL MEDIA THERAPIST @DOMMUNE | |
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期間 | 開催中、11月5日まで 練馬区立美術館[東京・練馬区] |
時間 | 10時~18時(入場は閉館時間の30分前まで) |
休館日 | 月曜(10月9日は開館)、10月10日 |
観覧料 | 一般1000円 高校・大学生および65~74歳800円 中学生以下および75歳以上無料 |
お問い合わせ | 練馬区立美術館 03-3577-1821 |
写真や映像表現へのラディカルな問い
即興 ホンマタカシ
国内の美術館では10年ぶりとなるホンマタカシの個展が開催。近年、ホンマはカメラの原型といわれ、「暗い部屋」を意味する「カメラ・オブスクラ」の原理に着目し、撮影を行ってきた。その原理は、古代ギリシャの時代から知られていたという。