ImmersiveMuseum/「Your Portrait by Vincent vanGogh」
東京・日本橋三井ホールで7月7日から開催されている没入体験型ミュージアム「Immersive Museum TOKYO 2023」(10月29日まで)。その展示の最後を締めくくるのは、「AIゴッホ」が似顔絵を描いてくれるサービスだ。
50秒にわたる似顔絵生成体験を演出
2022年に初めて開催され、今年で2回目となるこのミュージアムでは、「Immersive=没入する」という言葉の通り、映像技術を駆使した体験を通し、ゴッホやセザンヌなどポスト印象派の有名絵画の中に入り込んでいくような、不思議な感覚を体験できる。初回は約4カ月で20万人以上を動員し、アートそのものにあまり明るくない人でも楽しめる空間として話題を集めた。
2回目となる今回の展示の締めくくりに設けられたのが「Your Portrait by Vincentvan Gogh」だ。通称「AIゴッホ」と呼ばれるこのサービスは、なにも描かれていない一枚の真っ白なキャンバスの前に座ると、対面した体験者の似顔絵を、ゴッホの肖像画風のタッチで描いてくれるというもの。新しいアート体験を届けたいという同展示会のコンセプトを体現するコンテンツとして、今回新たに導入された。ImmersiveMuseumのプロデューサーを務める電通の野口貴大さんは、このサービスについて次のように話す。
「当展示会は普段アートに親しみがない人でも楽しめることを重視したミュージアムです。そのため、よりエンターテインメントとしての展示を意識した設計にしています。昨年も視線を外すと絵が動き、視線を戻すと額内に戻るというような、動く絵画を展示し好評でした。そこで今年も目玉として新たな展示を考案。生成AIが話題になったこともあり、AIで有名画家風の似顔絵を描いてはどうか...