岩手県/酒と学校「はじまりの学校」
6月2日、岩手県の紫波町で「はじまりのお酒」と「はじまりのハードサイダー」が発売された。地元で地域振興に取り組む黒沢惟人さんの会社「酒と学校」を主体とする公民連携プロジェクト「はじまりの学校」の第一弾商品(限定)で、いずれも町内の醸造所が地元産の原料で製造した。契機は2022年に町が策定した「酒のまち紫波推進ビジョン」。その推進のため、廃校となった小学校を拠点にする醸造事業が始まった。「紫波町は南部杜氏発祥の地。杜氏は農民の出稼ぎ手段でもありました。このプロジェクトは、そのような歴史的文脈を背景に、町内外のさまざまな人がお酒をつくり、楽しみ、体験できる新しい文化を町全体で“醸して”いくというものなんです」(黒沢さん)。

「はじまりの学校」のロゴ。
プロジェクト全体のコンセプトを立案したtoday佐々木康貴さんは、「廃校の活用や酒造による地域活性化は多くの地域で行われている…