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EDITOR'S CHECK

千年玄米パックごはんほか、注目のデザインの裏側

「千年玄米パックごはん」

(つじ農園)

  • 企画制作/つじ農園
  • AD+D/坂本俊太、山田十維

三重県津市で有機米を生産している「つじ農園」は5月24日、千年玄米というブランドを立ち上げ、第一弾商品として有機栽培の玄米「千年玄米パックごはん」を発売した。つじ農園がある集落は「千年村」と呼ばれている。つじ農園の園長、辻武史さんは、千年以上の歴史ある集落で古くから続いている稲作の技術や、人との繋がりなどを大切にしつつ、ドローンやセンサーを活用した稲作などの「スマート農業」に挑戦してきた。こうした活動を伝えていくことが、ブランドの立ち上げの目的だ。「ブランドを知ってもらうフックとして、玄米では珍しいパックごはんの商品を開発しました」と辻さん。原料、製法に徹底してこだわり、3個パックで2916円(税込)と価格は高めに設定した。その価値とブランドのメッセージがパッケージから直感的に伝わるように、デザインも細部まで配慮している。

千年玄米のアートディレクションを手がけているのは、NEWの坂本俊太さんと山田十維さんだ。坂本さんと山田さんは、まずシンボルマークをデザインした。「伝統を守りながら新しいことに挑戦している辻さんの姿勢が一番の価値だと考えました」と坂本さん。それを“歴史と挑戦”というキーワードで表し、千年村の「1000」をモチーフに抽象化。和風でモダンなデザインに仕上げた。3個パックの外袋は、シルバーのフィルム製だ。「シンボルマークの和風な造形と、無機質なシルバーの素材を組み合わせることでギャップが生まれ、目を引くポイントになると考えました」と山田さん。

「ラベルもシルバーとは印象が真逆の和紙にしようと決めていた」と坂本さん。湯煎や電子レンジで温めても剥がれない和紙シールを採用した。個包装のラベルは片側のみ側面まで貼り、デザイン性を高めている。ラベルは、黒と真鍮のような銅色、赤の特色で印刷した。

店頭での見栄えの良さを第一に考え、外袋の上部は三角形に折り、芯となるパンフレットを入れて封をしている。ラベルの裏面も美しく、かつ読みやすくデザインした。「価格に見合った上質な印象となるように、徹底して細部までクオリティを追求しました」(坂本さん)。

「さそいあって選挙にいこう!」

(GoVote KAWASAKI)

  • 企画制作/GoVote KAWASAKI
  • AD+D/川﨑塁
  • Pr/岡田恵利子

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