IDEA AND CREATIVITY
クリエイティブの専門メディア

           

広告企画

事業開発に強み 「フェア」な姿勢が変革を生むサービスデザイン

タングル

クリエイティブとマーケティングの機能を併せ持ち、「サービスデザイン」を主軸とした事業開発に強みを持つタングル。従来の制作受託案件だけでなく、海外富裕層向けの新事業を始めたほか、クライアントとレベニューシェアでD2Cの事業開発に取り組むなど新たなビジネスのあり方を提示している。

(左から)タングル 執行役員 アートディレクター 藤井賢吾さん、代表取締役 チーフクリエイティブオフィサー 宗像洋斗さん、代表取締役 チーフマーケティングオフィサー 後藤謙吾さん、取締役クリエイティブディレクター 南雲武彦さん。

全員がクリエイターであり経営者

原宿サン・アド出身の宗像洋斗さんとデジタルマーケティングを専門とする後藤謙吾さんが、2021年に設立したタングル。ともに代表取締役として、宗像さんがチーフクリエイティブオフィサー(CCO)、後藤さんがチーフマーケティングオフィサー(CMO)を務める。ミッション・ビジョン・バリューや事業計画の策定、クリエイティブ制作はもちろん、広告出稿、運用や効果測定、KPI管理まで、一気通貫でクライアントに伴走する「サービスデザイン」を提供している。

従来の制作会社と異なり、クリエイティブの価値や特性を活かし、マーケティング施策と掛け合わせてグロースさせることが強みだ。“納品物をつくって終わり”ではなく、売上などのKPI達成の責任も担う案件も多い。一例として、サプリメントや化粧品などの小規模事業者による美容系D2Cブランドの立ち上げでは、コンセプト開発からパッケージデザイン、PRまでトータルで提案。事業収益を分配する成果報酬型のレベニューシェアで、ECサイトを起点とした販売・流通戦略まで多数手がけている。

宗像さん自身はプロダクトデザインやグラフィックデザインからキャリアをスタートさせ、コンセプト策定やブランディング、ストラテジックプランニングなどでも多くの実績を持つ。後藤さんとは前職から付き合いがあり、互いの強みの相乗効果を高める新たなフィールドとしてタングルの共同設立に至った。

さらに原宿サン・アド出身の取締役/クリエイティブディレクターの南雲武彦さんと執行役員/アートディレクターの藤井賢吾さんも参画し、短期間で新規事業やクリエイティブを開発できる体制を構築してきた。コピーライター出身の南雲さんは「新しい価値のある事業を当たり前のように生み出せる組織」とタングルの強みを捉える。

新卒採用も実施し、現在はクリエイティブディレクター、アートディレクター、コピーライターやプロデューサー、デザイナー、さらに海外向け新規事業を担う語学力に長けたグローバル人材に至るまで20人が所属する。「皆がクリエイターであり、経営者であり、投資家。AIがより普及すれば、クリエイターはクリエイティブだけでは勝負できなくなってしまう。職種の枠組みを超えて誰がどの仕事に手を挙げてもいい、フラットな環境が特徴です」(宗像さん)。

一般社団法人TSUNORU/事業募集プラットフォーム「TSUNORU」HPビジュアル、ブランドムービー、インフォマーシャル動画。

「UNTOLD JAPAN」雑誌広告、Web広告。

海外富裕層向け新事業が好調

多様な人材構成によって、クライアントワークはもちろん、自社発の新規事業も続々と生まれている。その筆頭が、2023年4月にスタートした海外富裕層向けの訪日ツアーのプランニング事業「UNTOLD JAPAN」だ。どこよりも早くグローバルサービスをつくることを心がけ、企画から3カ月でサービスインにこぎ着けた。東京都の旅行業登録を経て、訪日外国人向けにカスタマイズしたツアーを提供する。

既に世界中から100件を超える問い合わせが寄せられており、滑り出しは好調だ。その要因は「UNTOLD」というコンセプトへの共感と、グローバルでのデジタル広告や英国版『ナショナルジオグラフィック』誌への出稿といった施策の両輪にある。

「UNTOLDという事業名のとおり、日本には“まだ見ぬ”素晴らしい飲食店や観光地がたくさんあるものの一般の旅行業者では予約困難なところも多い。国内に多様な人脈を持つタングルが取り組むことで、従来のサービスにはなかったプランを提供できます」(後藤さん)。

さらに地方創生事業にも取り組む。宮崎県都農町(つのちょう)と実施する官民共創プロジェクト「TSUNORU」では、事業募集プラットフォームを立ち上げた。人口が1万人を下回る町の活性化を目的に、外部から事業主体を呼び込むというもの。2023年2月のプロジェクト開始から2カ月間で、全国から20件の事業応募が集まった。

「コンセプトへの共感があれば、“官+多数の民間”という今までにない取り組みができるはずと考えたんです。そのため“町づくりの仲間を募集している”と大々的に打ち出しました」(宗像さん)。単に件数を増やすだけではなく、熱意ある人たちにリーチするようデジタル広告を中心に設計し、ピンポイントで質の高い事業アイデアを集めることに成功した。

これらが実現した要因も、タングルが社内外で一貫して掲げる“フェア”な精神にある。「あらゆる工程をブラックボックスではなく、フェアでクリアな取り組みにすることを大事にしています。サービスデザインやレベニューシェアなども、フェアでいるために必要な仕組みです」(後藤さん)。

そんなタングルのビジョン・ミッションは「Think and Change(考えて、変える。)」。クリエイティビティだけでなく問題提起の力を重要視するというスタンスを明確に宣言している。「将来の予測が困難なVUCAの時代と言われる今、課題がどこにあるのかがわからない状態で事業の相談をいただくケースも多い。正解がわからない時代だからこそ、これからも“考えて、変える。”という姿勢で正解をつくっていける企業でありたいです」(宗像さん)。

ソリゾ「REBORNA」キービジュアル。

バリューマーケティング研究所「999」キービジュアル。

独立行政法人日本芸術文化振興会「バーチャル日本博」PR動画。

    お問い合わせ

    株式会社タングル
    TEL:03-6380-0848
    メールアドレス:info@tctangle.co.jp
    URL:https://www.tctangle.co.jp

無料で読める『本日の記事』をメールでお届けいたします。
必要なメルマガをチェックするだけの簡単登録です。

お得なセットプランへの申込みはこちら

広告企画 の記事一覧

事業開発に強み 「フェア」な姿勢が変革を生むサービスデザイン(この記事です)
クリエイター職と子育ての両立支援 社員の自己実現を質の高い仕事に繋ぐ
スパイスが経営統合で新体制 映像・xR など包括的なクリエイティブを提供
第37回「全日本DM大賞」 入賞作品決定
「踊る」がテーマ 学生が制作した映像5作品を表彰―TYO学生ムービーアワード
オフィスとスタジオが一体化 人と人をむすぶ秘密基地に
U25クリエイターとアーティスト 6本の映像制作
書体で印象付ける企業のブランド LINEオリジナルのフォントを共同開発
ブランディングとアクティベーション 両輪で実行するクリエイターたち
創立60周年 企業の課題解決とクリエイターの地位向上を目指す
韓国発の化粧品 ESG経営を表す透明容器のデザイン
ブレーンTopへ戻る