クリエイターのオフィスを訪ねると、よく見かける、大きな本棚。忙しい仕事の合間に、クリエイターたちはどんな本を読んで、どのように仕事に活かしているのか。今回は、2022年に『おじいちゃんの写真集』(青幻舎)を出版したカメラマンの水島大介さんです。仕事や人生に影響を受けた本について聞きました。

『1歳から100歳の夢』
日本ドリームプロジェクト(編)
(いろは出版)
大切な友達が教えてくれた一冊です。1歳から100歳までの人が、年齢順にそれぞれの夢を語っています。夢を持っている人は、人生をポジティブに捉えていて、みんな見ず知らずの人なのに、自然と応援したい気持ちになってきます。
1ページずつ読み進めていくと、歳を重ねるごとに、夢とともに感謝の言葉が増えてくることにも気が付きました。長生きへの感謝、家族への感謝……。感謝しながら生きることで、夢はシンプルになり、誰かのためになれることが自分の喜びにもなっていく。いくつになっても夢は持っていいものだし、夢から生き方までも教えてくれるような、100人分の人生が詰まっている本です。
そして、またみんないい顔をしているんです。笑顔がすごくいい。実は以前、夢を語る人を300人撮影させてもらったことがあるのですが、その人たちも、みんないい顔をしていました。夢は、本人を前向きにし、周りの人も勇気づけ励ましてくれる。夢の力を再確認させてもらったような気持ちです。
この本を祖父にもプレゼントしたところ、祖父は自分と同じ歳のページに...