お互いの本音を伝えるきっかけを目指したユニクロの「母の日」広告
母と子どもの毎日は、きれいごとばかりとは限らない。ついいろいろ言ってしまったり、うるさがってしまったり。でも、心の奥には、お互いを想い合う気持ちが確かにある。そんな気持ちを伝えるきっかけを母の日キャンペーンでつくることを、UNIQLO、制作チーム一同、目指しました。今年は、新聞だけでなく、オウンド、店頭ポスター、メッセージカードも。さらに、中国、香港、台湾など、国境を越えて話題にしていただけたそうです。
UP TO WORKS
♪~
NA(あの)+S:僕のことを
わかったふうに
言うな。
私のことを
わかったふうに
言うな。
Life CARD
僕ら以上の僕ら。
知らないゲーム実況YouTuberの結婚式ライブ配信に2億円のスパチャが集まる時代、表現として安定感のあるフィクションを描くより、不安定でもできるだけリアルなものにしたいと考えました。キャラクターは個性あふれるあのちゃんにお願いして、渋谷という街をコアメディアに設定。中途半端な露出ではノイズに紛れるので、渋谷駅界隈のビルボードやビジョンを大量にジャックしてあのちゃんのビジュアルとメッセージで埋め尽くしました。
ビジョン用動画も、交差点に立ってビジョンで流れる複数の広告をみて、CMとは別に、要素を極限まで削ぎ落としたコピーのみのタイポムービーの方がワークすると考え、8つのビジョンで同時配信する戦略にしました。
ちなみにCMも渋谷にいるあのちゃんが実際に掲出中の広告を見ながらただ読んでいるだけ。余計な表現は避けて、リアルにコピーのみが際立つ設計にしています。大量のOOHの写真やセンスのいい動画をアップしてくださる方がいて、SNSで渋谷に行かない地方の方にも渋谷の広告がちゃんと届く時代。デジタルであのちゃん含めて自分の道を突き進む4人の6秒ムービーも配信中です。
(ワトソン・クリック クリエイティブディレクター 山崎隆明)
https://www.youtube.com/watch?v=RIX1pNw-5qA
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