オプテージは2022年10月、2023年1月に格安スマホ・SIMブランド「mineo(マイネオ)」の認知獲得を目指し、屋外広告を展開してきた。テレビCMやデジタル中心のプロモーションから一転、OOHを基軸に話題化を試みた理由とは。
通信速度制限がかかる「ギガ死」
オプテージが運営する「mineo」は、余ったパケットを全国のユーザー同士でシェアして助け合える「フリ―タンク」をはじめ、多くの独自サービスを提供している。今回、mineoならではの魅力を伝えることを目的とし、新たにOOHを使ったプロモーションを展開した。テレビCMやWeb動画などとは一味違う、OOHだからこそできるクリエイティブを起点としたSNSでの話題化を目指した。
第一弾として2022年10月には、月末までにデータ容量を使い切り、通信速度制限がかかってしまった状態である「ギガ死」に着目し、「月末の叫び」をテーマに新宿駅にサイネージ動画を展開した。「ギガ死したときに復活できるサービスがあることや、その良さを理解してもらうためには、まずギガ死を体験してもらうことが必要だと考えました」(人間 プランナー/ディレクター 岡シャニカマさん)。
この映像では、通信速度の低下によって、続きが気になる展開の場面でローディングが入り、動画が止まってしまう「ギガ死」を疑似体験できる。メインターゲットは、少ない通信量で契約をしていることが多い学生などの若者たち。サイネージで流したのは、TikTokなどで話題の動画を模したもので、共感を誘った。サイネージの動画を止めて事件性を感じる空間にしてみたり、縦長のサイネージでスマホらしさを表現したりした。
「映像監督の山本ヨシヒコさんとTikTok上の“あるある”を研究して、動画内にも小ネタをたくさん仕込みました。映像内の...