大広WEDOは2019年の設立以来、「ブランドアクティベーションの実行部隊」として実績を重ねつつある。アートディレクター出身で現場を率いる、濱弘幸社長が描く同社の未来像とは。
実行力・現場力で顧客の事業に併走
大広WEDOは東京・大阪にそれぞれ約100人の従業員が所属する。マス広告の企画・制作・キャスティングから販促・デジタル施策の企画・実行まで幅広く担い、総合力で企業の課題解決にあたっている。
「ダイレクトマーケティングやCRM領域に強みを持つ大広のバックグラウンドを活かし、企業やブランドの哲学・世界観を大事にしながらクライアントの事業をサポートしていく。その両輪で“ブランドアクティベーションの実行部隊”を目指しています。企画や設計だけでなく、実行の部分まで自分たちでやりきる。その点を大事にしています」と濱弘幸社長。同社サイトにも「WEDO宣言」が掲載されており、「我々は、実行力をもって、顧客体験をつくりきる集団である」と力強く宣言している。
濱社長が「大広WEDOらしい」と評する象徴的な仕事として、パナソニック ハウジングソリューションズのブランド活動を告知する企業広告「Green Housing」(2022年3月)を挙げる。新聞広告やテレビCMのみならず、ショウルーム周辺やその動線、Webサイトなど一気通貫のコミュニケーション戦略を提案した。「通常ならマス広告と店頭で担い手が分かれてしまうところですが、何十もの顧客接点における体験設計を全て担いました」(クリエイティブディレクター 吉岡由祐さん)。
ペットフードメーカー・マルカンの新製品「AIM30」のプロモーション「#めざせ猫人生30年時代へ」(2022年10月)は、売上拡大に貢献した仕事のひとつだ。担当したシニアクリエイティブディレクター 黒澤仁さんによると、高齢の猫の死因率のトップは腎臓病。腎臓の健康維持のためのアミノ酸「A-30」を配合した新製品の告知で、マス広告のほかTwitter上で愛猫家向けに情報を発信し、PRを中心に話題化を広げた。
このほかジェネリック医薬品で知られる沢井製薬が「国際女性デー」に合わせジェンダー平等を呼びかけた「サワイジェンダーアクション」(2022年3月)は、クリエイティブディレクター 中牟田佳苗さんが課題をヒアリングする中で新たに提案した企画。沢井製薬の礎を築いた女性薬剤師・澤井乃よ氏の存在にスポットを当て、新聞広告やWebサイトを通じて同社のルーツや哲学を明らかにした。
全ての仕事に共通するのは、PDCAサイクルの中で検証・改善しながらクライアントの事業に併走する現場力だ。マス広告はもちろん、DMやチラシ、デジタルなど手段は問わず、その結果としてKPIの達成や売上に結び付けることを重視してきた。
「クライアントの売上に正面から向き合い、改善を約束する会社でありたい。同時にクリエイターとしてのやりがいを持てる環境づくりも大事にしていけたら。あらゆる表現や企画の質を高めるのは“人間力”や“人の良さ”であり、それがあってこそ成果や数字もついてくるもの。社内でもこれらの成功事例を横展開して、イノベーションを創出できるようなクリエイティブ人材を多数輩出できればと思います」(濱社長)。
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