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創立60周年 企業の課題解決とクリエイターの地位向上を目指す

サンデザインアソシエーツ

1962年創立のサンデザインアソシエーツは大阪本社と東京オフィス合わせて40人超のクリエイターが活躍している。パッケージデザインやグラフィックなどの専門性の高さや時代に適応する組織力があり、クライアントとの関係構築力の高さはもちろん、社員の在籍年数が長いことも特徴だ。

サンデザインアソシエーツのメンバー。

20~60歳が在籍するクリエイター集団

2022年4月に創立60周年を迎えたサンデザインアソシエーツ。5代目となる代表の松尾政明さんによると、現在はクライアントとの直取引が7割を占める。「パッケージ、グラフィックを中心にデザイン事業の幅が広がり、近年ではコンセプト策定やブランディング、WebサイトやLP、動画などコミュニケーション戦略全般まで手がけています」。

約40人の社員は、総務を除き全員がクリエイター。デザイナー、アートディレクター、クリエイティブディレクター、コピーライター、プランナーが在籍し、撮影やコーディングなどは、外部クリエイターと連携する。コスト管理や取引先との折衝といった営業業務もアートディレクターを主としたクリエイターたちが担い、若い世代もキャリアや適性に応じて活躍の場を広げていける環境だ。

なぜクリエイターが窓口を兼務するのか。理由は2つある。ひとつは「企業がクリエイティブに投資する意味を理解し、課題解決に貢献できるクリエイターだけが生き残る」という思い。もうひとつは世襲制ではない組織体制だ。「社員の誰かが役員に上がり、会社を継いでいく」。そのためには売上や利益、経営に対しての意識が必要になってくる。その意識の高さが、60年の実績を築き上げてきた。

老舗企業としてクライアントとの関わりも深く、牛乳石鹸共進社や象印マホービン、コクヨとは数十年にわたる付き合い。年齢層も20歳から60歳と幅広い。「若手らしい感度の高いデザインから、キャリアを重ねたからこそ表現できる品質感のあるデザインまで、柔軟で幅広い選択肢を提案できる体制です」(パッケージデザイン部 部長 和田野香恵さん)。

高度な課題に向き合うため、求められるスキルは高く、決して楽な環境ではない。しかし、年齢や性別、役職を超えて意見が飛び交う社内の雰囲気は明るい。

コンセプト策定など川上を担う仕事へ

長年の知見が活かされている好例のひとつが、ロングセラー商品のパッケージデザイン。2015年から手がけている味の素の「Cook Do® きょうの大皿」では、ブランドマークのデザインを見直し、店頭での訴求力を高めて売上アップに貢献した。「認知されたブランドを大きく変えると消費者が離れる可能性もあるため、時代に合わせて少しずつアップデートすることでリピーターが見失わないデザインを心がけています」(東京オフィス長 竹澤さつきさん)。競合品や市場変化に応じ、デザインの改良を続けている。

思わず手に取りたくなるような感性に訴えるデザインも得意とする。ゴンチャロフ製菓のバレンタイン限定チョコレート「紬花(TSUMUGIHANA)シリーズ」などはその代表例だ。

グラフィックでは、近年はコンセプトからキービジュアル、Web、動画、販促物に至るまで一貫して担当。グラフィックデザイン部 部長の大西正彦さんによると「単なるグラフィックデザインとしてではなく、その価値を見つけ・伝えていくための戦略をクライアントとともに考え課題を解決していく、クリエイティブパートナーとしての役割が年々大きくなってきている」という。アテックスのフェムテック分野の新ブランド「ルルドボーテ フェムオンテックシリーズ」では、ネーミングも含めてブランディング全体に携わってきた。

また「パッケージをはじめ、エディトリアル、店頭演出など、長年にわたって磨いてきた高い専門性もサンデザインアソシエーツの魅力のひとつです」とグラフィックデザイン部 課長の西川陽二郎さん。新興出版社啓林館『教科書ぴったりトレーニング』では「自分にもできそう!」をコンセプトに、細部にわたり分析し、やってみたくなるデザインを設計した。

アテックス「ルルドボーテ フェムオンテックシリーズ」。

ゴンチャロフ製菓「紬花(TSUMUGIHANA)」。

大同工業「DID×VR46コラボレーションツール」。

象印マホービン「ステンレスマグ店頭販促ツール」。

徳島県立博物館「視点を変えよう。」。

牛乳石鹸共進社「奈良ホテル×牛乳石鹸 110周年記念 限定コラボパッケージ赤箱」(非売品)。

新興出版社啓林館『教科書準拠問題集 教科書ぴったりトレーニング』。

味の素「Cook Do きょうの大皿」。

クリエイターの社会的地位向上を目指す

クリエイターが同社に長く在籍する一因として、メンバーを大切にする社風がある。定期的な面談や社員満足度調査によって、メンバーと対話し続けてきた。実力あるクリエイターが長期的に活躍できるよう、育児、介護といった個々の事情に応じた柔軟な働き方や、会社を独立したメンバーとのパートナー関係の構築も実現している。

「クライアントとの深い関係性は、メンバーの人間力によるところが大きく、今後も採用では人間性を大事にしたいです。70周年、100周年と継続できる会社になれるよう、発信力も高めていく。長く働ける環境を築きながらメンバーのスキルを高め、社会におけるクリエイターの地位向上に寄与したいですね」と話す松尾社長は、日本パッケージデザイン協会の理事も務める。他のメンバーもさまざまなデザイン関連団体に在籍し、委員として活動するなど、業界全体の底上げを目指す同社の挑戦は続く。

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