ブレーンのCreative Naviのコーナーに多数登場するクリエイターたち。それぞれの職種のスペシャリストたちの、仕事の実像に迫ります。
映像をより「効果的」に魅せる
「効果音が仕事と聞くと、さまざまな音の“素材屋さん”と勘違いされる方も多いと思います。でも実は、ありものの素材のままで成立することはほぼなく、その都度監督の意図をいかに“効果的に”伝えるかを考えながら音をつくり、音の効果を提供する仕事です。音を付けるだけでなく、あえて消すという判断をするのも音効(音響効果)の仕事なんです」と話すのは、サウンドロイドのサウンドデザイナー 高橋直樹さん。これまで20年以上、映像の効果音を手がけてきた。
元々学生時代にトランペットを演奏したりバンドを組んだり、音に興味があった。その後数社を経て現職となるテレビCMの音響に強みを持つ会社に入社。「90年代のテレビCMはドラマティックなものが多く憧れていました。当時は6ミリテープの...