今回で14期目となる「ラジオCM 制作実践講座」。エフエム福岡と宣伝会議の共同講座として、廣瀬泰三さん（電通関西支社）を講師に迎え、全3日間の講義が福岡会場＋オンラインで実施された。本講座では、受講生が課題として取り組んで企画したラジオCMを実際に収録。広告会社や制作会社、一般企業、大学生などさまざまな年齢、職種の受講生が、九州のみならず、東京、名古屋など全国から受講した。
「ラジオCM 制作実践講座」の講義風景から。
企画の広がりを、音のみ20秒で表現
今期の協賛企業は、水道直結型ウォーターサーバーを専門に扱う「水の杜」、福岡に本社を置き、明太子の製造・販売、各種食料品の小売を展開する「ふくや」、本講座の協力企業でもある福岡県を放送対象地域とするFM放送局「エフエム福岡」の3社。受講生は各企業のオリエンテーションをもとに実際にラジオCMを制作する。講師は、ACCゴールドやACCベストコピー賞など、多数の受賞経験を持つ廣瀬泰三さんが務めた。
初日は、ラジオCM制作の基礎を学び、最後に協賛企業3社からのオリエンテーションが行われた。2日目は、受講生が考えてきた作品への講評を踏まえて数本を実際に収録。音声にしたときの伝わりやすさや演出のコツなど、現場ならではの指導も行われ、CM制作の流れを体験した。
最終日は受講生が再提出したCMコンテから、各協賛企業賞と、廣瀬さんが選出した優秀作品の全6本を収録、編集。コピーの磨き上げ、ナレーターへの指示出し、効果音の選択などを行い、それぞれのCMを完成させた。
制作した6作品からグランプリに選ばれたのは、梶村みなもさんが企画した、エフエム福岡の「みんな」篇。制作した6作品は実際にエフエム福岡で2023年1月から順次オンエアされている。
グランプリ
梶村みなも
エフエム福岡｢みんな｣篇
SE：環境音
女子高生1：聞いてよ！彼氏浮気してたんだけど！
女子高生2：え～？
女子高生1：まじありえない。みんなに言いふらしてやる。
女子高生2：みんなって、せいぜい10人くらいでしょ？
女子高生1：10万人。
女子高生2：10万人！？何する気…？
NA：これがラジオCMの影響力。
今この瞬間、10万人に届く。FM福岡。
受賞者コメント
受賞にあたり廣瀬先生はじめ皆さまに本当にお世話になりました。自分の原稿に肉付けしたり、逆に引いたりと、改めてチームで仕事をすることの大切さを学びました。皆さまのおかげで受賞できました。世の中に出ていくプロセスを目の当たりにし、貴重な体験をさせていただくと同時に、ディレクションの難しさも痛感しました。新入社員の頃から仕事中の車内ではいつもFM福岡を聴いていました。仕事が楽しい時も、辛い時もパーソナリティーの明るい声に癒され、励まされてきました。大好きなFM福岡で、自分の考えたラジオCMが流れるのが本当に夢のようです。
講師コメント
梶村さん...
